個人視聴率とは?世帯視聴率との違い、コア視聴率について解説

個人視聴率

個人視聴率とは、世帯のうちの何人がその番組を見ていたかを示す数値です。 ここでは、個人視聴率の調査方法や算出方法を紹介するとともに、M1~F3層、コア層など、個人視聴率の種類についても詳しく解説します。

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個人視聴率とはどのくらいの人が見ていたかを示す推定値

個人視聴率とは、調査対象の家族(4歳以上)の中で、何人がその番組を視聴していたかを示す推定値です。人数だけではなく、測定器に個人データを入力することで年齢や性別、職業などの詳細なデータを取ることができます。

個人視聴率

個人視聴率を指標とすることで、より詳細な視聴実態を把握できるようになります。テレビCMを出稿する場合も、ターゲット層に向けて効率よくCMを流せるため、個人視聴率を参考にしたいところです。

もともと個人視聴率は、テレビ局や広告代理店、広告主などの視聴率をビジネスに利用する側の要望があって生まれたものなので、ターゲットを的確に捉えることのできる個人視聴率は、CM出稿において意識すべき数値といえます。

個人視聴率の調査方法

個人視聴率の調査方法は、ピープルメータという機器をテレビに取り付けて計測します。ピープルメータに個人データを登録すれば、視聴者の性別、年齢、職業などを把握することができます。視聴の際は、リモコンの個人識別ボタンを押してから視聴してもらうことになります。

「リアルタイム視聴率」に加えて、録画番組の7日以内の再生率を示す「タイムシフト視聴率」を計測することが可能です。

個人視聴率の算出方法

視聴率には個人視聴率のほかに、世帯ごとの視聴状況を示す「世帯視聴率」があります。家単位の世帯視聴率と、人単位の個人視聴率では視聴率の算出方法が異なります。そのため、個人視聴率は、世帯視聴率よりも高く算出されたり、低く算出されたりすることがあります。それぞれの具体例を確認しておきましょう。

世帯視聴率より個人視聴率が低くなる例

世帯視聴率より個人視聴率が低くなるケースを見ていきましょう。

8世帯(20人)のうち、4世帯7人がテレビを視聴していたとします。この場合の世帯視聴率は、4世帯÷8世帯=50%となります。個人視聴率は、7人÷20人=35%となり、個人視聴率のほうが低く算出されます。

個人視聴率

世帯視聴率より個人視聴率が高くなる例

世帯視聴率より個人視聴率が高くなるケースです。8世帯20人という条件下で、今度は4世帯13人がテレビを視聴していたとします。世帯視聴率は、4世帯÷8世帯=50%と変わりません。しかし個人視聴率は、13人÷20人=65%となり、高く算出されます。

個人視聴率

個人視聴率とコア視聴率

個人視聴率は、対象世帯の全人数を母数としているため「個人全体視聴率」とも呼ばれています。実は、個人視聴率には種類があり、個人全体視聴率のほかに、性別や年代ごとの人数を母数とした「区分ごとの個人視聴率」、さらにターゲット層に焦点をあてた「コア視聴率」があります。

区分ごとの個人視聴率とコア視聴率について、それぞれ確認していきましょう。

区分ごとの個人視聴率とは

区分ごとの個人視聴率とは、視聴者を性別・年代別などの特性で区分化し、その区分の中で何人が番組を視聴したかを表す視聴率です。以下の表は、区分名と、対象の性別・年代を一覧化したものです。

例えば、M1層(男性・20歳~34歳)の個人視聴率を出したい場合、番組を視聴したM1層の人数をM1層の総数で割ることで求められます。

区分名
対象の性別・年代
M1層
男20~34歳
M2層
男35~49歳
M3層
男50歳以上
F1層
女20~34歳
F2層
女35~49歳
F3層
女50歳以上

C層またはK層

(Child・Kids)

(男女ともに)4~12歳
T層(Teens)
(男女ともに)13~19歳

コア視聴率とは

コア視聴率とは、「コア層」と呼ばれる13歳~49歳の男女の個人視聴率を指しています。区分名でいうところのT層とM1~M2層、F1~F2層に該当します。

「コア」は物の中心部という意味を持ち、視聴率においては、その番組のターゲット層を指しています。コア層は、特に商品購買意欲の高い視聴者層とされています。そのため、コア視聴率はテレビCMを出稿する上で見逃すことのできない指標です。

個人視聴率の活用でCM効果を最大に

個人視聴率は、CMの出稿において重要な指標となります。さまざまな角度からも分析し、ターゲットの心に刺さるようなCMを作っていきましょう。

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