ナイルでは様々な業界のWebマーケティング支援を行っています。
今回は美容関係(エステ、脱毛、美容鍼などの医院や店舗)の集客方法についてコンサルタントの経験を簡単にまとめました。
興味のある方は事例も見てみてください。
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医院・店舗のサイトで集客するにはWebだけで戦ってはだめ
悩みを抱えている人とのリアルな接点を忘れない
美容関係で集客したい場合、「施術を受けたい」、「悩みがある」のは、そこに住んでいる人がターゲットです。Webの世界だけで完結しようとせず、医院や店舗を構えているエリアで、リアルでも接点を持てるようにすることが重要です。
弊社でもご提案を行う際は、近くの結婚式場、大学などと提携ができないかなど、地域の施設との接点をどう持つのか?をWebマーケティングと合わせてご提案しています。
ネット上だけでの戦いにしてしまうと、どうしても価格勝負や、広告費勝負になってしまう商材もあります。たしかにできるだけ安い病院やお店を選びたいユーザーもいますが、自身の見た目に関することなので、慎重に情報を集める人も多くいます。安さ以外のアピールポイントを見つけ、それをどこで、いかに伝えるのかがポイントです。
また、リアルで接点をもつ場合も、リアルでの訴求内容とWebサイトでの訴求内容にずれがないように注意してください。もし、価格が少しでも違っていたり、店舗の特徴などが違っていると、信頼を失ってしまいます。このようなことを防ぐために、バラバラに考えるのではなく、Webマーケティングとセットで他の施策や広告も考えていきましょう。
広告費がどんどん増えている場合
美容の場合、やはり集客で頼りになるのは、広告型のプラットフォーム型のメディアだと思います。まつげエクステや整体院などを探すとき、ホットペッパーでまずは調べる人も多いでしょう。
しかし、利益率の観点で、こうした広告メディアに頼らない、あるいは広告費を徐々に減らしながら、集客したい医院や企業もあると思います。
その場合、まずは「手軽に検索できる広告型のプラットフォームを避けているユーザーに刺さるものはなにか」を考えることがポイントです。ただし、これがとてもむずかしいことです。
たとえば、ホットペッパーを見れば大体地元の美容関係のお店の情報が載っているはずです。それにも関わらず、ホットペッパーではなく、Googleでわざわざ検索しているのは、なにか理由があるはずです。
ざっと考えられる理由としては以下のようなものです。
1:独自の割引制度を狙っている
ホットペッパーよりも、医院やお店が独自で行っている割引の方が割引額が高いのではないか、と考えている場合です。そのため、あえてホットペッパーではなく、自分でお店や医院を探し、お店や医院が運営しているサイトから問い合わせようとしています。
もし初回の割引などをしている場合は、こうしたお客様のために料金のご案内ページにある割引の説明が分かりにくくないか?、TOPに割引の案内はあるか?見直した方がよいでしょう。
2:専門性の高い医院や、お店を探している
専門性の高い会社が、まとめサイトにまとめられていたり、広告を打ったりしていないのではないか、と考えているケースです。
その場合は値段ではなく、安心感、信頼感で勝負する必要があります。そのため写真を増やす、可能であれば医師や技術者の紹介ページにより詳細に施術への思いや経歴を書くなどしていきます。また「きちんとした会社なら、ホームページもきちんとしているはずだ」と考えて、ホットペッパーではなく検索でサイトを確認している可能性もあります。
結論から言えば流入キーワードからなぜそのキーワードで検索してくれているのかを考え、自社のサイトがその検索で知りたかった答えを与えられているのかを考えることになります。
上記はあくまで一例で、他の可能性も考えられるので、キーワード調査は慎重に行いましょう。
キーワード調査についてはこの記事も参考にしてみてください。
SEOで「勝てる」キーワードの選び方!カスタマージャーニーを活用しよう
地名×施術名で上位表示するには?
そうはいっても、いまの世間の状況下だとひとまずWebの世界でできる施策から始めていくことになると思います。
医院や店舗のサイトにWebで集客するならば、はやり「地名×目的」(例:「五反田 脱毛」「五反田 エステ」「五反田 美容鍼」)、のように地名と症例、地名と施術名の掛け合わせで上位表示を狙いたいですよね。
地名で検索結果の面をとるならば、スタンダードな取り組みはtitleタグなどにきちんと地名を入れることと、MEOです。
そして意外かもしれませんが、順位を上げるには内部リンクの改善も、とても効果的です。
たとえば、五反田と横浜に医院があるクリニックで五反田院と横浜院のページがあるとします。
それぞれのページへ内部リンクを集めたり、サイト内に自然な文脈で回遊しやすいように内部リンクを修正していくと、そのページの順位が上がっていきます。
titleタグやMEOをやりきるのは重要ですが、実は内部リンクもとても効果的だと実感しています。
▼titleタグや内部リンクを直したサイトのクリック数の例
一方で、やってしまいがちなのが「地名を入れたコラム記事を作る」というものです。
しかし、これは以下2点の理由でお勧めしません。お客様から提案されたこともありますが、実施しませんでした。
1:検索意図にマッチしない
記事は「脱毛 やけど」「美容鍼 あと」など、解説が必要なものを専門的に分かりやすく説明するから価値があります。「五反田で脱毛するなら、ウチの医院が良い理由」を3000文字や5000文字の記事にしても、上位表示は難しいでしょう。「五反田 脱毛」でユーザーが知りたいのは、五反田にどんな医院があるのか、価格、雰囲気、どんな施術があるのか、などです。よってクリニック単体の紹介ページで上位表示できるように取り組むことを推奨します。
2:そもそも「地名×施術名」で記事を書くこと自体が難しい
もし、どうしてもコラムやブログ記事に地名を入れたいというのであれば、コラム記事の最後の方に「五反田で脱毛をお考えの方はナイルクリニックへ」のような形式で一文を入れることを推奨します。
メディアは特性を生かしたコンテンツ制作体制をまずは整えよう
ここまでは医院やお店の美容関係の集客方法を考えていきました。では、もし美容関係のメディアの場合は、どうやって集客の戦略を考えるのが良いでしょうか。
メディアは地名の戦いではなくなるので、熾烈な戦いになりますがビックキーワードで上位表示することがメディアが生き残るために重要です。しかし、ビッグキーワードは上位表示できるまでに時間がかかることがほとんどです。なので、ビッグキーワードの中でもサブになるキーワードを狙って、細かい流入数も重ねていきます。
脱毛ならば「子供にやらせたいけれど何歳からやればいいのか」「金属アレルギーだけど大丈夫なのか」「痛いと聞くけど痛み止めはあるのか」などです。
医院や店舗のサイトでも、上記のテーマで記事を書くことはできます。しかし、医師や施術者の好みで書きにくいテーマがあったり、痛み止めを用意していないなど医院の都合でその話題をかけなかったり、先生が忙しくて監修できない記事があったりします。
一方メディアだと、監修はお金を払って有識者に頼めることが多いので、その分コンテンツの幅が広げやすい傾向があります。Webサイトの形だけではなくて、医院なら医院のメリット、メディアならメディアのメリットを活かしてコンテンツ制作体制を整えていくのがポイントです。
キーワード戦略を立ててコンテンツ制作を始めようとしても、体制ができていないと戦略を実行にうつせません。そのため記事を計画的に量産できる体制づくりをまずは考えるのをおすすめします。
まとめ
今回はエステやまつげエクステなどのサロン、脱毛などを行う医院など美容をテーマにした実店舗型のサイトの集客と、メディアの集客について簡単に説明しました。
競合が多いテーマですが、悩みを抱えている人や、施術で失敗しないように一生懸命情報を探している人は多いです。顧客接点の持ち方や、情報発信の工夫のしがいがある領域だと思いますので、少しでも参考になれば幸いです。
「Webで戦っていてはだめ」美容(脱毛、エステなど)のWeb集客ノウハウはナイル株式会社 - ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。