サイト経由の問い合わせを増やし、売上や業績につなげるためにはいくつかのポイントが存在します。そのためには、問い合わせが増えるための要素を理解し、現状の課題に対して何をすべきか施策の方向性を決めることが重要になります。
ここでは、問い合わせを増やすための要素や、問い合わせを伸ばすためにやるべきことについて紹介します。
問い合わせを増やすための2つの要素
サイト経由の問い合わせを増やすための要素は「アクセス数」と「コンバージョン率」の2種類があります。問い合わせなどの成果件数を、アクセス解析ではコンバージョン数と呼びますが、コンバージョン数は以下の計算式で求められます。
アクセス数×コンバージョン率=コンバージョン数
例えば、毎月1万アクセスを稼ぐサイトでコンバージョン率が1%だと、毎月のコンバージョン数は100件になります。アクセス数は同じ条件でコンバージョン率が5%だと、コンバージョン数は500件になります。そして、例えばコンバージョン率が5%のまま毎月のアクセス数が3万に増えると、コンバージョン数は1,500件になるのです。
1万(アクセス数)×1%(コンバージョン率)=100(コンバージョン数)
このように、アクセス数とコンバージョン率をともに高めていくことで、効果的に問い合わせ件数=コンバージョン数を増やしていくことができます。そのためにも、現状のサイトはアクセス数とコンバージョン率どちらにより大きな課題が存在するのか、アクセス解析などを通して分析し、優先順位をつけて改善施策を実施することが重要になります。
問い合わせを増やすためにやるべきこと10選
それでは、問い合わせを増やすためにやるべき改善施策の例を10種類紹介します。それぞれの施策がアクセス数とコンバージョン率、どちらに有効なのかも解説しますので、参考の上施策にチャレンジしてください。
1.ファーストビューで興味を引き付ける
サイトにアクセスした際に最もユーザーの注目を引くのが、最初に表示されるファーストビュー画面の内容です。ヘッダー画像や会社・商材のキャッチコピーなどがファーストビューに表示されるケースが多いですが、その内容を見直すことでコンバージョン率の改善につながります。
理想的なファーストビューは、会社や商材がどのような強みと特徴を持っているのかが分かるコピーを表示したものです。「〇〇で業界No.1」「導入実績〇〇社」「〇〇グランプリ受賞」などといった権威や信頼を高めるコピーが代表的で、その他にも「〇〇ができる××」「〇〇といえば××」といったように、特徴を一言で表したコピーも有効です。
2.CTAを最適化する
CTA(コールトゥアクション)とは、問い合わせや資料請求などのコンバージョンにつながるボタンやキャッチコピーなどを指します。どれだけユーザーが会社や商材に興味を持っても、CTAがどこにあるか分からなかったり、気軽に問い合わせして大丈夫なのか不安になったりすると、コンバージョンにはつながりません。コンバージョン率を高めるためにも、「無料のお問い合わせはこちら」「分からないことは気軽にお問い合わせください」といったように、問い合わせのハードルを下げるコピーを作成し、CTAボタンも分かりやすい位置に分かりやすいデザインで配置しましょう。
3.ベネフィットを訴求する
ユーザーは商品やサービスの購入を目的にしているのではなく、それらを購入・導入することで得られる結果に期待しています。そのため、ただ商材の特徴を細かく紹介するのではなく、その商材がどのような結果や効果を導くのかといったベネフィットを訴求することが重要になります。コンバージョン率を高めるために、購入の結果「どのように変わるのか」「何に役立つのか」というベネフィットをユーザーが具体的にイメージできるよう、訴求方法を工夫しましょう。
4.お客様の声を紹介する
特徴やベネフィットを理解したユーザーは、商材に対して高い興味関心を抱くことになるでしょう。しかし、「本当に効果はあるのだろうか」「自社の課題を解決してくれるだろうか」「導入までの手間がかかるのでは」といったように、様々な不安が残っている可能性が高いです。そのようなときに役立つのが、お客様の声コンテンツです。
アンケートなどで寄せられたお客様の声を抜粋して紹介するのもいいですし、導入企業にインタビューして導入実績コンテンツを制作するのもいいでしょう。さまざまなパターンのお客様の声を紹介し、ユーザーが自社で商材を導入した際のイメージを膨らませてあげることで、不安が払しょくされてコンバージョン率上昇につながるのです。
5.よくある質問を掲載する
よくある質問を掲載することで、ユーザーの不安を払しょくすることができます。よくある質問の内容としては、購入・導入までの流れ・期間やキャンセル時の条件、支払方法などになります。疑問を解決した上で安心して問い合わせしてもらい、コンバージョン率を改善するためにも、よくある質問を掲載しましょう。
6.問い合わせフォームを最適化する
問い合わせフォームの入力情報は有力な顧客情報になるため、ついつい入力内容を多くしてしまいがちです。しかし、あまりにも入力内容が多すぎると、ユーザーは面倒に感じて離脱してしまう可能性が高まってしまいます。コンバージョン率を高めるためにも問い合わせフォームの内容は氏名、会社名、電話番号など必要最低限の情報に絞り、必須情報か任意の情報かをわかりやすく明示することが大切です。
また、問い合わせフォームのデザインがわかりづらかったり、フォームに入力しづらかったりしてもコンバージョン率低下を招いてしまいます。入力内容とともにデザイン面も最適化し、コンバージョン率を高めましょう。
7.導線を改善する
CTAボタンやよくある質問、その他コンテンツなどの導線を改善するのも、コンバージョン率を高める上で重要です。「どこから問い合わせればいいのだろう?」「この点について気になるけど、どこに記載されているのかな」とユーザーが感じ、それらの疑問を解消するのに時間がかかってしまうと、その時点で離脱されてしまう可能性が高まります。ユーザー心理をよく想像して、どのような位置に何を配置すれば最もスムーズに問い合わせにつながるか、よく検討した上でサイトを改善しましょう。
8.魅力的なコンテンツを拡充する
コンバージョン率を高めたり、コンバージョンにつながる可能性のあるユーザーのアクセスを集めたりするためには、魅力的なコンテンツを拡充することも大切になります。商材に対する理解を深めてもらい、前向きに検討してもらうためにも、問い合わせに至るまでに求められる情報をコンテンツ化して発信しましょう。
9.SEOを強化する
どれだけコンバージョン率を高めても、アクセス数が少なければ問い合わせを増やす効果は限定的になってしまいます。アクセス数を増やすために有効なのが、SEOです。
SEOとは、Googleなどの検索エンジンに自社サイトのコンテンツを上位表示させ、検索流入を増やすことを指します。商材に関わるキーワードや、商材購入を検討するユーザーが検索していそうなキーワードをリストアップし、それらのキーワードを網羅するコンテンツを作成します。そうすることで新規ユーザーのアクセスを誘引し、問い合わせの増加につなげていきます。
10.効果検証して改善のPDCAを回す
上記で紹介してきた施策は、実施して終わりではありません。実際にコンバージョン率やアクセス数に変化があったのか効果検証し、さらに伸ばせる余地があれば改善を重ねていくことが重要になります。コンバージョン数を最大化するためにも、PDCAを回して改善施策をスピーディに実行していきましょう。
問い合わせを増やしてサイトの効果を高めよう
サイトを作ったからといって問い合わせが劇的に増加するというわけではなく、コンバージョン率やアクセス数を高める施策を実行することで問い合わせを増やすことができます。まずは自社サイトの課題を分析し、今回紹介した施策などを実施して効果検証を行い、問い合わせ件数を最大化していきましょう。
ウェブサイトの問い合わせを増やす方法は?やるべきことを解説は【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。