AdWords のエンハンストキャンペーンに関しては、かなり大きなニュースなので、いろんなところで目にしている方も少なくないと思います。
何のことか分からない方は、下記のサイトをみて頂ければ良いかと思いますが、簡単に説明するとデバイスやタイミングが多様化してきたので、それにあわせたマーケティングを簡単にできるような管理画面やキャンペーン管理を変更しちゃおうということだそうです。
- エンハンストキャンペーンでマルチスクリーン化を捉えたマーケティングを。(特設サイト)
- マルチスクリーン化を捉えた AdWords の機能強化(AdWords 公式ブログ)
具体的に、今後はPCとスマホを同じキャンペーンで運用することになります。(移行期間はありますが、最終的には強制的にその方向になるようです。)
細かい話をしだすと膨大な量になりますし、現段階では Google からの資料を見て頂ければ十分だと思うのですが、今回はこのブログで期待されている項目だけにフォーカスして、お届けします。
品質スコアの管理はどうするの?
このブログの人気記事をみていると、いまだに品質スコアに関することが多いので、エンハンストキャンペーン導入に伴い、品質スコアがどう影響するのかということを、英語の参考資料を元に書きたいと思います。
まず大枠の話だけをすると、品質スコアの履歴に関して、キーワード・広告・ランディングに変更がない限り、今回のアップデートによる影響はありませんということです。
ただし、PCとスマホのキャンペーンが結合されるので、それに関する細かい部分は以下です。
PCのみキャンペーン
PCのキャンペーンに関する品質スコアの履歴は、そのまま継続で持ち越されます。ただし、アップグレード後に、他のディバイスに関する品質スコアの履歴も、そのディバイスで広告が表示される範囲内で加味されていきます。
スマホのみのキャンペーンを停止した後
PCとスマホのキャンペーンが結合されるので、必然的にスマホのみのキャンペーンは停止することになるのですが、それまでのスマホに関する品質スコアの履歴は、PCのキャンペーンへと移行されるときに、キーワード・広告・ランディングに変更がない限りそのまま引き継がれます。
これは、スマホの広告を別のアカウントで運営していた場合でも、同じ事です。
※ ただし、PCとスマホの品質スコアは表面上は結合されても、実際に使用される品質スコアは、それぞれのディバイスで広告が表示されるときに、それぞれの品質スコアが使われることになります。
スマホのキャンペーンで、PCとは異なるスマホ専用の広告文を使用していた場合
アップグレードの際に、スマホ専用の広告として継続され、その品質スコアの履歴もそのまま引き継がれます。
まとめ
上でも少し触れましたが、PCとスマホのキャンペーンが結合されることによって、管理画面上では品質スコアも結合されます。
ただし、それぞれのディバイスで個別に品質スコアをもっており、実際に使用される品質スコアは、それぞれのディバイスで広告が表示されるときに、それぞれの品質スコアが使われることになります。
管理画面上で表示される1〜10段階の品質スコアは、全てのディバイスの平均(どのディバイスでより多く広告が表示されたかのウェイトを考慮された上での平均)ということになります。
※ 品質スコアに限っては、全てのディバイスの平均でしか知ることができませんが、クリック率や平均順位など、他の指標に関しては、ディバイス別に分析することが可能です。