ネイティブ広告が原因で編集者が解雇?! – 米国発Web業界ニュース5月下旬号

先週は諸々忙しく少し記事の更新をお休みいただいていました。さりげなくSEO Japanのデザインをフルリニューアルしたりもしていたわけですが、米国では様々なウェブマーケティング関連のニュースがありましたのでまとめて紹介。 — SEO Japan

Many a doctrine is like a window pane. We see truth through it but it divides us from truth. ~Khalil Gibran

今週の3分で読めるウェブマーケニュースでは、・政府によるネットの中立性に関する議論、・New York Timesが編集者を解雇し、重要なレポートを用いて見直すを図る、・30歳になったザッカーバーグCEOと共に成長するFacebook、・ブランドのツイートはオフライン & オンラインの行動を促す、・EUの裁判所がGoogleの結果を削除する方針を支持、・ビッグデータの現状、・ソーシャルメディアと法律の講義の期末試験、・進む短文化、・復活を遂げた企業ブログ、・廃れたマーケティングファンネル等の話題を伝える。

それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える関連するリンクをまとめて紹介していく。

毎週、経営者の方々が、最新の変化、報道する価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。

他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。

インダストリー

  • FCC(連邦通信委員会)は、ネット上のコンテンツに関する、所謂「追い越し車線」に対する新たなネットの中立性の提案を採用し、公の議論が始まった(The Verge)。
  • ネイティブ広告が、犠牲者を出した。New York Timesが、エグゼクティブエディターのジル・アブラムソン氏を解雇した。ネイティブ広告に反対したことが要因の一つであったようだ(Silicon Valley Watcher)。
  • しかし、そのNew York Timesからリークされたイノベーションレポートは、現代で最も素晴らしいレポートと言っても過言ではない(Nieman Journalism Lab)。
  • モバイルで多く読み込まれているコンテンツの種類は何だろうか?ラジオのストリーミング、ゲーム、ソーシャルメディア、天気の情報、そして、買い物だ(Marketing Charts)。
  • Share of time spent online, by device and category by comScore and MarketingCharts.com

    プラットフォーム

    • Facebook
  • Twitter
  • プラットフォームを変身させる取り組みの一環として、Vineはウェブサイトのデザインを変更し、検索機能を導入した(GigaOm)。
  • Yahoo!はモバイル初のネイティブ広告を立ち上げた。この広告では、大きな画像にスポンサードコンテンツと明記される(The Next Web)。
  • EUの最高裁判所が、検索結果から個人情報を削除する要請をGoogleに行うことが出来ると判断した(CNBC)。
  • もう少しバランス良く普及させてもらいたいものだ。現時点では興味を引かれるアイテムが何もない。Pinterestでは、ピンの92%が女性によって登録されている。また、Pinterestは、4年前からユーザーベースの84%をキープしている(VentureBeat)。
  • FoursquareがSwarmアプリをリリースした。このチェックインアプリは、近くにいる友達と会う、もしくは、計画を立てる際に役に立つ(The Next Web)。
  • 計測/基準/ビッグデータ

    • 先週、顧客の獲得に関する議論を行い、ソーシャルメディアプログラムを復活させる方法を紹介した。パート 2では、顧客の開拓および維持が取り上げられている(Olivier Blanchard)。
    • PRの取り組みを活性化する上で役に立つ、知ってもらいたい計測基準(SHIFT Communications)。
    • ビッグデータは、複雑なコンセンプトである。考えを整理する(?)ため、ビッグデータの現状を1つの表でまとめる取り組みが行われた(Venture Beat)。
    • ソーシャルメディア戦略において、なぜ毎回同じツールに頼らなければならないのだろうか?最高のハッシュタグツール 21点をチェックしておこう(SteamFeed)。

    法律/人事

    コンテンツ

    • インターネット上に配信されるコンテンツが増え続ているため、コンテンツショック(人間が処理不可能なほどコンテンツの量が増えてしまう問題)が、迫り来るのは致し方ない。しかし、視覚的なコミュニケーションへの依存が進むと、社会、そして、読み書きの能力にどのような影響が出るのだろうか(Geoff Livingston)。
    • 長く、複雑なストーリーは避けた方が良さそうだ。Reuters Americaの編集者は、スタッフに対して、出来るだけ500ワード以下に抑えるよう要請している(Talking Biz News)。
    • しかし、何もかもが失われたわけではない。消費者は、ブランドによるオリジナルのコンテンツを高く評価しており、また、WP Engineが実施した調査によると、直接的な関係を消費者と構築する試みが行われる中、企業のブログが復活を遂げようとしている(Twist Image)。
    • 消費者の46%は、好きなブランドのブログを読んでいる。
    • 40%は、ブログで最新のコンテンツを提供しないブランドには、ネガティブな影響が出ると考えている。
    • 40%は雑誌やウェブサイトよりも、直接会社のブログでコンテンツを読むことを望んでいる。
    • バイラル化するヘッドラインの次の段階に興味があるなら、人気の高いヘッドラインから得られる教訓をチェックしておこう(Contently)。

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      イメージ: Lotus Carroll (Flickr)


      この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital 5/16 2014」を翻訳した内容です。

      New York Timesのイノベーションレポートは日本でも少し話題になりましたが、しかし早速の犠牲者?というか新しいやり方に抵抗した編集者が解雇されたんですね。他も思わず元記事を読みたくなる話題が多かったのですが、時間が取れそうにないのが辛い。。。気になった方は是非。 — SEO Japan [G+]

      投稿者:

      SEO Japan

      002年開設、アイオイクスによる日本初のSEOポータル。SEOに関する最新情報記事を多数配信。SEOサービスはもちろん、高機能LPOツール&コンサルティング、次世代SEOに欠かせないインフォグラフィックを活用したコンテンツマーケティング等も提供。 SEOブログながら、ウェブマーケ全般。アドテク、ソーシャル、スタートアップ、インフォグラフィック等。