デジタルマーケティング人材を獲得するためには、新規採用のほかに、リスキリングで従業員に習得してもらう方法があります。新規採用ばかり行うと採用・教育コストがかさみ、経営状態に悪影響を及ぼしかねません。
そのため、本記事ではリスキリングでデジタルマーケティングを学ぶ方法やデジタルマーケティング人材育成の事例を紹介します。
リスキリングでデジタルマーケティング人材を確保したいとお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。
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リスキリングとは
リスキリング(reskilling)とは、学び直しのことです。
特に、ビジネスにおいて転職やキャリアアップを目的に、新しいスキルを身につけることを指します。近年はDXが推進されている※ため、デジタル技術に対応できる人材育成でよく用いられます。
デジタル技術の発達はめざましく、対応できる人材を確保できなければ、事業成長が鈍化しかねません。従業員のスキルアップのためにも、企業が主体となってリスキリングの推進が重要です。
※ 参考:DX認定制度概要(経済産業省)
なお、下記の記事でリスキリングのメリット・デメリット、学ぶスキルの例を紹介しています。より具体的にリスキリングを知りたい方は、ぜひご一読ください!
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リスキリングでデジタルマーケティングを学ぶべき2つの理由
リスキリングでデジタルマーケティングを学ぶべき理由は、下記のとおりです。
リスキリングは、従業員が新たにスキルを習得することです。企業に最適化された従来の知識やスキルを活用し、新たな業務に役立てられます。ひとつずつ見ていきましょう。
【理由1】 デジタルマーケティング人材が企業に求められている
デジタルマーケティング人材が、今企業に求められています。
DX(デジタルトランスフォーメーション)やマーケティングを推進する上で、デジタルマーケティングに強い人材は必要不可欠です。インターネット技術の発達により、ユーザーは実店舗中心の購買行動からインターネットを利用した幅広い購買行動をとるようになりました。
ネットで購入したユーザーの行動分析は、いまや必要不可欠です。しかし、これまで実店舗のみの展開をしていた企業では、インターネットを利用した購買行動の分析は難しいこともあるでしょう。
そのため、ユーザーの幅広いニーズを捉えるためには、データ分析やインターネット上でのマーケティング知識がある、デジタルマーケティングに長けた人材が必要なのです。
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【理由2】 既存知識も活かして事業の成長につながりやすい
デジタルマーケティングスキルを習得すると、既存知識と合わせて事業の成長につなげられます。
ひとつの観点からのみ仕事をすると、新しいアイデアは生まれにくいものです。しかし、スキルを組み合わせることで多角的に物事を捉えられ、今まで思いつかなかったようなアイデアが生まれる可能性もあります。
例えば、営業担当者がデジタルマーケティングを習得すると「どのような情報があればマーケティングに活かせるか」などの視点で業務遂行が可能です。営業時にヒアリングする内容も異なるため、社員一丸となってマーケティング活動に取り組めます。
もうひとつ、エンジニアがデジタルマーケティングを習得した場合を考えてみましょう。例えば、システム開発や機能の提案をする際に、蓄積されたデータの活用も考慮できるようになります。
デジタルマーケティングを習得することで既存の知識・スキルが洗練され、事業の成長につながるアイデアを創造できます。このようにデジタルマーケティングの知識は、既存知識との掛け合わせが行いやすく、また企業にも大きなメリットにつながりやすいのです。
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リスキリングでデジタルマーケティングを学ぶ方法4選
ここまで、リスキリングの際にデジタルマーケティグを習得すべき理由についてお伝えしました。ここからは、実際にリスキリングでデジタルマーケティングを学ぶ方法について紹介します。
具体的には、主に下記の4つの方法があります。従業員の自主性に任せると忙しくて学習を進められない場合があるため、eラーニングや研修などの機会を増やして積極的なサポートが重要です。ひとつずつ確認しましょう。
【方法1】 教育研修費用を増やして自主的に学習を促す
スキルを新たに習得する場合、自主的に本を購入したりセミナーに参加したりすると費用がかかります。
そのため、費用をかけてまで学習する意欲のある従業員にしか取り組んでもらえません。リスキリングにかかる費用は、教育研修の予算を増額して自主的な学習を促すのがおすすめです。
例えば、関連する本を経費で購入して貸し出したり、セミナーの受講をサポートしたりすることを検討してみましょう。リスキリングが成功すれば企業の成長にもつながるため、費用を惜しまずに従業員の学習を支援してください。
【方法2】 専門資格の取得で奨励金を渡す福利厚生を用意する
モチベーションアップにつながる施策として、奨励金の準備をするのもひとつの方法です。
「資格を取得して特別手当が支給される」施策は、従業員にとってわかりやすいメリットのため、意欲的な学習の手助けになるでしょう。
また、資格を取得すればデジタルマーケティングの知識が身につくため、実際にデジタルマーケティングを実施する際の下準備にもなります。また、事前に知識があれば、手探りで業務を行わずに済むため、従業員の負担の軽減にもつながることが考えられます。
また、高度な資格を取得できれば、専門知識を活用して新たに自社のデジタルマーケティングを進める人材の育成も可能です。
【方法3】 eラーニングや研修などの機会を増やす
従業員の自主的な学習が重要ですが、企業として積極的に学習できる場を設けることも重要です。
なぜなら、従業員は普段の業務を行いつつリスキリングの学習を進める必要があるため、自主性に任せていると学習を進められない場合があるからです。
例えば、下記の方法がおすすめです。
【普段の業務を行いながらリスキリングを進める方法】
- eラーニングを導入する
- 定期的に外部講師を招いて参加必須の研修を開催する
リスキリングを成功させるためには、従業員に自主学習を促して放置するのではなく、一丸となって進める体制や施策が重要です。
【方法4】 コンサルに依頼して実際の業務を通して学ぶ
デジタルマーケティングの学習がある程度進んだ段階で、コンサルへの依頼も検討しましょう。
本や研修で学習を進めるだけでは「学んだ力をどのように活かすのか」などの実践力までは、なかなか身につきません。しかし、デジタルマーケティングが得意なコンサルに依頼して業務を進めれば、効果的な進め方やひとつのゴールを把握することが可能です。
さらに、事前にデジタルマーケティングの学習をしておけば、不明点を質問しながら進められるため、加速度的なスキルアップが期待できます。
コンサルへの依頼(マーケティングの外注)のポイントについては、以下の記事詳しく解説しています。
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デジタルマーケティングのリスキリング3社の事例
デジタルマーケティング人材育成のためのリスキリング事例を、3社紹介します。
それぞれの概要を簡単に見ていきましょう。
【事例1】 サッポロホールディングス株式会社
サッポロホールディングス株式会社は、DX(デジタルトランスフォーメーション)の人材不足を業界全体の課題とし全社員のITリテラシー向上に努めました。
リスキリングとして、アセスメントが可能なeラーニングを導入しています。まずは、全社員のITリテラシー向上を図り、その後段階的にDXを推進できる人材の育成を進めているところです。
eラーニングの評価も高く、スキルアップの募集も定員300名に対して350名の応募があるなど好調で、同社が目標とする「全社員DX人財化」の実現に向けて着実に進んでいます。
参考:サッポロホールディングス株式会社(exaBase DXアセスメント&ラーニング お客様の声/株式会社エクサウィザーズ)
【事例2】 株式会社アイドママーケティングコミュニケーション
株式会社アイドママーケティングコミュニケーションは、デジタルに関して詳しい従業員が少なく、担当者が相談もできない状態に悩んでいました。
オフラインでの施策が多く、デジタルに弱いことが会社の課題だったのです。そこで、従業員がデジタルマーケティング人材育成スクール(DMU)で学習を開始しました。
学習後は、顧客に対して的確にヒアリングができるようになり、解決方法を多面的に捉えるまでに成長します。顧客が、「何に困っていて、何をしたいのか」などの根本的な視点を養うことができました。
参考:DMU卒業生インタビュー 株式会社アイドママーケティングコミュニケーション 新井 哲志様(株式会社ジンジブ)
【事例3】 株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ
株式会社ADKマーケティング・ソリューションズは、アドテクノロジーの基礎知識について曖昧な従業員に対して集合研修を実施しました。
研修内容は、「ドメインとサーバ」や「JavaScript、タグ」などです。学習後は、「なんとなく理解しているレベル」から「説明できるレベル」へ成長し、92%の高い満足度が得られました。
また満足した感想として、あやふやな知識が明確になったことや若手社員同士の知識格差をなくすために必要な学習内容であるといった声があがっています。
参考:【研修レポ】ADKマーケティング・ソリューションズ様の場合:アドテク基礎研修(sembear(エスイーエムベア)合同会社)
事業を成長させるためにデジタルマーケティング人材の拡充が重要
DXを推進し事業を成長させるためにも、デジタルマーケティング人材の拡充は急務です。
現状では、多くの業界でデジタルマーケティング人材が不足しているため、新規採用と並行してリスキリングによる人材育成が欠かせません。
また、営業スキルやエンジニアスキルなどの既存知識とかけ算することで、新しいアイデアの創造も期待できます。従業員の自主性に任せっぱなしにするのではなく、企業が一丸となってリスキリングを推進し、事業の成長につなげましょう。
なお、ナイルではウェブマーケティングやコンテンツマーケティングなどのデジタルマーケティングの支援を行っております。デジタルマーケティング人材の育成でお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。
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