「何の仕事してるの?」
Webの世界で「SEO」という概念や仕組みは幾分か浸透してきているとは言え、残念なことに、世間一般的なこういう仕事の認知としては非常に低いというのが現実でしょう。
そんな中、SEOを生業としている人にとって「WebやSEOについてほとんど知らない人に自分の仕事内容について一言で説明できる」ことは究極の課題の一つである、ということはSEOの経験者であればそんなに異論はないと思っています。
そこで、質問者の属性別に、どんな回答をするのがベストだろうか?を個人的な意見としてまとめました。この連休に帰省される方も多いと思いますので、何かの参考にしていただければと思います。
おばあちゃん、おじいちゃん、田舎の親戚のおじちゃん等
ここでは、普段からPCやスマートフォン、それ関連の話題に一切触れていないし知識もなければ興味関心も当然一切なし、という層という意味です。
こうした層の方には、「インターネット」も「パソコン」も「ホームページ」も「IT」も「Web」も難しそうと敬遠してきているため言葉として聞いたことがあっても、すべてほぼ同義語として扱われる傾向にあります(自分調べ)。
彼らにWorld Wide Webの概念と検索エンジンの仕組みや役割を説明してSEOという仕事について理解してもらおうとするとなると、こちらとしてもかなりの覚悟をもって、じっくり腰を据えて回答に臨む必要があります。
一方で彼らとしてもそうした話題に対しては「難しそう」というイメージが強いため、詳しい話を理解したいと思っている方はごく稀なはずです。
こうした考えを経て、あらゆる試行錯誤の末、ある意味こうする他ないという結論に達しました。
「パソコンの仕事。」
このような、この業界の全てを包み込んでくれるような優しい回答を用意しておくことで、お互いの利害が一致し、「あら難しそうな仕事してるのね、立派ね」ということで上手く着地できます。
夜の嬢の方々等
僕のパーソナリティを知っている方は既にご存知と思いますが、もともと内気で草食系、仕事一本で人間関係も不器用な人間ですので、僕個人としてそういうお店と縁が深いわけでは決してありませんが、需要としてはありそうですのでという意味で書いておきます。
彼女らは、仕事の一環としてお客さんの仕事内容を聞いたりして話を広げていくことは基本的なコミュニケーション方法の一つです。仮に興味があろうがなかろうが、なんとか話のきっかけをつかみたいというところと思います。
もちろん、最近はインターネットも普及しそういう分野の知識や興味のある人も割合増えてきたとはいえ、まだまだ全体から見れば興味津津というのは少数派です。
僕がもしそういう前提で質問をされたら、一言で答える場合の回答はこうです。
「ざっくり言えばIT系、その中でもWeb系、のベンチャー企業でマーケティングのコンサル、みたいな仕事してるんだよね」
とりあえずそれっぽい言葉を並べただけの極めてアレっぽい回答ですが、これで大体は解消できます。反応としては「よくわからないけどスゴそうだね~」が8割です(と知人から聞いています)。
ちなみに余談ですが、僕の同業者にあたる某社の某氏と先日久々にお会いしたのですが、氏曰く、
「an●nの”女性にモテる職業ランキング”の1位は広告系、2位がIT系だったんだけど、俺はIT系で広告系の仕事をしてるんだよ」的な回答をいつもしてて、これが意外にめちゃくちゃ反応いいんすよ
とのことでしたが、率直なところ、色々な意味で未だ懐疑的である、と言わざるを得ません。
Webとは違う業界で働いている同年代の友人や先輩など
Web業界ではないとは言え、インターネットを日常的に利用し、FacebookやTwitterやブログなどで自分から情報発信している人が多く、情報への感度はそれなりに高めと言えそうな層、とイメージしてください。
彼らは前提となる知識を持っているわけではないとは言え、うまく説明すればきっと理解してもらえるはずです。彼らに対して自分の仕事をきちんと説明できるかどうか、というのはSEOという仕事を世間に知ってもらうという意味でも非常に重要なことと思っています。
的確に伝えるスキルが必要なのはこのラインではないでしょうか。ざっくり言うと、こういう感じの説明を端的にします。いきなり真面目な感じですが。
・ざっくり言えばWebの世界で企業のマーケティングに関わる仕事
・具体的にはGoogleとかYahoo!の検索結果上でWebサイトが良いポジションに掲載されるようになるためのお手伝い
・それを有料広告ではないアプローチで実現するのがSEOという仕事
・それを実現するために必要なアドバイスを企業向けにしている
だいたいこういう話題で話が具体的なところまで広がることが多いわけではありませんが、割と雰囲気では理解してもらえます。
広告系の仕事、と一緒にされそうになりますが、そこは何か変なSEO人のこだわりみたいなところで「広告、というよりも技術的な側面のほうが割合多いかな」的な補足は入れたりします。
Webに関わる仕事をしている人
最後に、Webに関わる仕事をしている方であれば、大半の人はSEOという言葉について最低限の理解はあります(実務的にではなくてイメージ的な理解)。
そういう方には「SEOだよ」でだいたい通じるようになってきました。もちろん人によって知識レベルには差があるし、変な風にイメージ持ってる方も多いので、そこから先は具体的なところまでお話します。
まとめ
知識が一切ない、インターネットは利用してるがそこまで具体的なところに興味はない、業界人ではないがインターネット分野の感度もそこそこ高い、Webに関わる仕事をしている、くらいのパターン分けで解説しました。
連休前なので何か書いておこうと思ってこんな記事しか浮かばなかったのが残念ですが、参考にして頂ければと思います。それでは良い連休をお過ごしください。
ヴォラーレ株式会社 土居