Portentのブログで今まで一度も推測記事を投稿したことがないが、「PPCから幾ら稼ぐことが出来るようになるのか」を問われる回数がとても多い。私には占いの才能があるに違いない(ただし、この質問に答えたとしても、カートやアドワーズのアカウントが作ってもらえないことが多い)。
そこで、今回は2013年のPPCの展望を適当に占ってみよう。
エクステンション広告
2013年はエクステンション広告が増えるだろう。
- 2年間プラスベータ期間を経て、ついにグーグルはコンタクトフォームのエクステンションを公開した。
- 地図広告。ルート用のフィールド/ボタン付きのモバイル広告限定のエクステンションが、現在地を基にグーグルマップのナビゲーションを計算する。現在、グーグルマップは自然のリスティングで「ルート」ボタンを提供しているが、フランチャイズを展開し、顧客を増やしたい場合はどうすればいいのだろうか?あるいは、「best sushi Seatle」で検索を行ったユーザーに対して、結果ページでイェルプを出し抜きたいなら、1つ目の結果(広告)をクリックしてもらい、自分のサイトにアクセスさせる方が無難なのではないだろうか?
- 営業時間エクステンション広告。現在、ロケーション広告では、営業する時間/日を入力することが出来る(あるいはグーグルローカルからデータを抽出する)。このエクステンションは、今後、営業時間内はテキスト「open now」(ただ今営業中)を表示し、店が閉まっている間は、営業時間/日を表示するようになるのではないだろうか(グーグルローカルは営業時間を正確に把握していることもあれば、間違えていることもある。休暇シーズンに営業時間を変更し、グーグルローカルがその情報を把握するまで待ちたくない場合はどうすればいいのだろうか?)
- ユニバーサルアナリティクスが展開されているため、クーポンエクステンションがあったら、最高だと私は思う。広告をクリックするとクーポンコードやバーコードが生成され、プリントアウトして、店に持っていく。店でコンバージョンの数、量、そして、クーポンが使われる頻度を計測することが出来る。
- さらに一歩進み、携帯電話に結びつけてみよう。モバイル広告クーポンをクリックすると、電話のアプリに読み込まれ、レジで利用することが出来る。モバイルアプリのエクステンション広告と組み合わせることも可能だ。
グーグルショッピング
皆さんの考えを聞かせてもらいたい。
- CSEで進むこのアービトラージに対して、または、自分自身と競争してCPCを上げている人達に対して、誰かが訴えを起こすだろう。(ヒント: フィードを管理するためにShopping.comを利用するなら – 無理をしてヒーローになる必要はなく、また、アドワーズでも実施するべきである。グーグルが何を言おうが、現時点では、クリックの価格を自分自身、または自分のアフィリエイトに対して上げようとしている行為を特定することが出来るほど、グーグルのシステムが高度だとは私には思えない)。
- 製品リスティング広告には、ショップがグーグルウォレットの利用を認めている場合、google.comのSERPでグーグルウォレットのロゴが表示されるようになるだろう。
- グーグル版のMagento(マジェント)アプリ (推測と言うよりも願望) グーグルにお願いがある ? マジェントコミュニティに属するサイトのために、必要な属性を生成させ、ユーザーに独自の属性(ラベル、グループ)を容易に編集することが可能な無料のアプリを作ってもらいたい。グーグルの新たな収益源になるはずだ。
- Volusionやワードプレス等のメジャーなショッピングカートが再び登場する。障害を取り払えば、必ずこの手のプラットフォームは台頭するだろう(サポートにおいて混乱が生じる可能性があることは理解しているが、グーグルローカルで現在実施しているフォーラム/無視するプロセスを続けることも出来る。最高の解決策ではないが、何もしないよりはましである)。
- アドワーズのアカウントと同じようにグーグルマーチャントのアカウントにリンクさせる機能。アドワーズ内のマーチャントセンターを見る限り、必要なテクノロジーをグーグルが持っていることは分かっている。あとはエクスポートさせてもらうだけだ…。
- 1つの製品を検索するか、1度に1つの製品を掘り下げていく現在の手法の代わりに、製品レベルのデータをマーチャントセンターからエクスポートする機能。
- google.comの結果 vs. google.shopping.comの結果のトラフィックを比較する機能(100%実現しない)。少なくとも、google.comで6つのページまたは8つのページが表示される確率 vs. google.shopping.comのページでその他の多くの結果に掻き消される確率を教えてもらえないだろうか?
グーグル
グーグルの従業員達は必死に働いている。
- DSA(動的検索広告)はこの世を去る。ウェーブのように苦しみながら。
- アドワーズで、タブレベルで異なるコンバージョンをフィルタリングすることが可能になり、サインアップのコンバージョン vs. セールスを見るためにコンバージョンのタブにアクセスする必要はなくなる。異なる「バリュー」を割り当てることも可能だが、キーワードタブで個別のキーワードを見ている際に、その場で5つの“コンバージョン”うちに幾つが購入で、幾つが無料のトライアルだったのか知りたくなるはずだ。
- モバイルのアカウント。間もなく、モバイル専用のアカウントを設定し、必要なデフォルトの設定を維持し、尚且つダブルサービング(複数のアカウントで同じまたは同様のビジネスの広告を表示する行為)の警告を受けることを心配せずに、トラフィックを今までよりも遥かに容易に分割することが出来るようになるだろう。共有予算のおかげで更に使いやすくなるだろう(一部の人達は、既に難しい方法でこの作業を実施している)。
- グーグルがこのプログラムを運営するために採用した第三者の企業があまりにも貪欲であるため、広告主がコストを蓄積し、悪魔のような借金取り立て人に追われる現象が起きている、アドワーズのビジネスクレジットの核心に迫るドキュメンタリー番組が作成されるだろう。
ビングの広告
- ビング広告はようやく製品エクステンション広告を公開するだろう。あの「グーグルに騙されるな」キャンペーンを展開した後であり、これが限界だろう。
- エージェンシーを招待する機能は期待通りの効果を上げるだろう。確実に。
- キーワードリサーチツールは拡大し、ビングで、1人しか検索していないキーワードにさらに入札することが出来るようになるだろう。
- ビングショッピング広告、「プレミアム」の位置に「無料」のリスティングを掲載。ビングは結果を完全に収益化する行為は避けるものの、すべて無料にする気もない。
- RAIS(検索内リッチ広告)がUIデビューを飾る。エクセルのテンプレートをアップロードする必要があるが、設定するために繰り返す必要はなくなる。
- トラベル広告。フェアキャスターがビング広告に統合される。ビングがスポンサーとなり、このツールの利用を呼び掛け、ユーザーに広告内から“価格予測”を始めさせる。
フェイスブック広告
再び資金集めに奔走したくないなら、広告をどうにかする必要がある。
- フェイスブックは重い腰を上げて本格的に広告に取り掛かり、アドワーズのマイクライアントセンターやビングのエージェンシーアクセスのようなマルチアカウントの共有プラットフォームを作成するだろう。
- パワーエディターはマルチアカウントで全てのアカウントに公開されるだろう。
- キャンペーンレベルで時間/曜日ごとに広告スケジュールを決めることが出来るようになるだろう。
- フェイスブックの広告認証プログラムがベータでリリースされるだろう。 無料で始められ、規模は小さく、シンプルではるものの、バッジを獲得しやすいプログラムになるだろう。出来ればもっと適当な名前を与えてもらいたい。例えば、「フェイスブックのスーパーフレンド」とか。
以上。推測に力を入れ過ぎた結果、誤った方向に進んでしまった気がする。コメント欄で皆さんの予測を聞かせてもらいたい。そして、今年の年末に推測を振り返って、一緒に大笑いしようではないか。
*注記 – 現在、私はアルファ、データ、ユーザー調査、フォーカスグループに参加していない。今年、メジャーな検索エンジンに対する情報を最も得たのは(このブログで不満をもらす行為を除き)、MS Usabilityの調査であり、この中で5時間半に及ぶビング広告の試験動画をテキストに起こすよう要請した。
この記事は、Portentに掲載された「PPC Predictions for 2013: Why Not?」を翻訳した内容です。