Google では約 1 年前、Google アナリティクスにセーフ ブラウジング通知機能を導入しました。この機能は、ウェブサイトが不正に侵害され、マルウェアの配布やフィッシング攻撃に悪用されていると確認された場合に、Google アナリティクス プロパティの所有者に警告を行うものです。この機能の公開以降、第三者によってウェブサイトが侵害されたという通知が表示された所有者は 24,000 人を超えています。
本日より Google では、Google アナリティクスによる通知機能を拡大し、スパム行為を目的としたハッキングの被害を受け、ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に違反した状態になっているサイトについても警告の対象とします。これにより、第三者によって侵害されているサイトで不審なイベントが発生すると、影響を受けているドメインと問題解決に役立つリソースを知らせる通知が Google アナリティクスの管理画面に表示されます。
ウェブサイトのセキュリティは、依然として真剣に取り組むべき課題です。スパム行為を目的としたハッキングの被害を受けたサイトの数が前年よりも 180% 増加したことを昨年の9月にお伝えしましたが、Google の調査により、サイト所有者に直接連絡することでサイトの復旧率が 75% 以上増加することが判明しました。今回の新しい通知により、サイトが侵害されている可能性をサイト所有者に直接知らせる機会がさらに増えることになります。
サイトの侵害を防ぐための対策
サイトやそこへ訪れるユーザーを保護するうえで重要となるのは予防です。先日 Google では、ウェブ コンテンツを保護するためのヒントとおすすめの方法を公開しました。サイトの規模にかかわらず、ぜひご活用ください。
Search Console でサイトを確認する
サイトが侵害されている場合には Google アナリティクスや検索結果のラベルによる通知が行われますが、それに加えて Search Console でサイトの確認を行うことをおすすめします。
Search Console の [セキュリティの問題] では、プロパティ上で不審な点が見つかった場合に警告が表示され、判明した問題をピンポイントに指摘します。サイト復旧の手順については、ハッキングされたサイトに関するウェブマスター ヘルプで詳しく解説しています。問題の解決とウェブサイトやユーザーの保護にお役立てください。
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