サイトのPV数やセッション数を伸ばすために、SEOは欠かせません。SEOの重要性と専門性の高さを踏まえると、外注を検討しているのではないでしょうか。実際にSEOを外注するには、どんな会社に依頼すればいいのか、どのくらいの費用がかかるのか、気になる点が出てくると思います。
この記事では、SEOの基礎知識を踏まえた上で、外注のメリット・デメリットや費用の相場、外注先を選ぶポイントについて、解説していきます。
SEOとは検索エンジン最適化を行うこと
そもそもSEOとは、検索エンジンからサイトに流入するユーザーを増やす施策のことをいいます。Googleといった検索エンジンから自然流入するユーザーを増やすには、検索を行ったときに、自社のページができるだけ上位に表示されることが重要です。
どれだけよいコンテンツを作成しても、検索エンジンでの表示順位が低ければ、ユーザーはその情報にたどり着くことすらできません。その一方で、ウェブ上の情報は膨大にある上、日々新たな情報発信が行われています。このような状況で、検索エンジンの上位に表示されることは簡単ではありません。そのため、SEOはウェブマーケティングにおいて検討すべき施策だといえるでしょう。
SEOの外注先 3つの種類
SEOの外注先には、いくつかの種類があります。どのような外注先があるのか、それぞれ見ていきましょう。
1 月額固定型
月額固定型は、毎月一定額を支払って、SEO施策を行ってもらう形です。注意点として、依頼する業務範囲をしっかりと定めることがあります。月額の固定費で、どれだけのことを対応してもらえるのか、しっかりと確認しておいてください。プラス料金になるSEO施策も把握しておきたいところです。月額の固定費に対して、過不足なくSEOを実施してもらうようにしましょう。
2 一括支払い型
一括支払い型は、SEO施策に対して、一括で支払う形になります。例えば、サイトの立ち上げや改修では、内部施策を行ったり、記事を量産する体制を作ったりする必要があります。これらのSEO施策に対して、まとまった額を一括で支払うのが、一括支払い型です。
ただし、SEOは成果が出るまでに時間がかかります。一括支払い型でSEOを行う場合は、長期的にどのようにSEO施策を打っていくのかまで見据えておいたほうがいいでしょう。
3 成果報酬型
成果報酬型では、実際に上位表示ができた場合に、報酬を支払う形式です。成果報酬型のみというよりは、月額固定型や一括支払い型と合わせて契約することが多いでしょう。気をつけたいのは、悪質な方法で検索上位を狙おうとする外注先が存在すること。どのような方法で順位を上げようとしているのか、実際にどのような施策を打ったのかは、細かくチェックしてください。万が一、悪質な施策を行っていた場合、Googleから自社サイトがペナルティを受けてしまうこともあります。
SEOをプロに外注するメリット
SEOをプロに外注するメリットはいくつかあります。それぞれのメリットについて、解説していきましょう。
メリット1 SEOの全体像を把握できる
SEOを外注することで、SEO施策の全体像をしっかりと把握した上で、流入を増やすためにどうすればいいのか、適切な施策を打ってくれます。
そして、何より重要なのは、集客した上で、ユーザーにどんな行動をとってもらうのかです。SEOの全体を把握しながら、売上や事業貢献につながる施策を進めてくれるのは、プロに外注する大きなメリットです。
メリット2 的確にターゲットユーザーを設定できる
SEOにおいては、どんなユーザーをサイトに集客するのか、的確なターゲット設定が重要です。SEOの外注先が、これまでの経験に基づいて、ターゲットユーザーを明確化するためのアドバイスをしてくれます。外注のアドバイスに従い、ターゲットのイメージを固められれば、情報発信すべき内容も定まっていきます。
メリット3 Googleのアップデートに対応してくれる
SEOを実践したことがなければ、ピンとこないかもしれませんが、Googleの検索アルゴリズムがアップデートされると、検索順位が大きく変動します。このとき、すぐに施策を打つべきなのか、それほど緊急性が高くないのか、冷静な判断ができるのは、SEOを外注するメリットです。SEOの外注先は、Googleアルゴリズムのアップデート情報には、常にアンテナを張っています。
何かしらの対策が必要な場合は、どのような施策を打つべきかを提案してくれるので、安心してサイト運営を行うことができるでしょう。
メリット4 サイトの現状分析と対策が可能になる
SEOを外注することで、アクセス分析のアドバイスをもらうこともできますので、正確に現状を把握したうえで、適切な対策をとることができるでしょう。自社サイトがどのような状況なのか、数字から分析できることは、実にたくさんあります。アクセスが減っているとしたら、どこからの流入が減ったのか、どんな検索キーワードで検索順位が落ちたのか、サイトの分析をすることで把握することが可能です。
もし、専門知識がなければ、なぜ検索順位が下がったのかもわかりません。また、万が一、サイトがGoogleからペナルティを受けていても、外注していなければそれに気づくことすらできないかもしれません。
SEOをプロに外注するときの注意点
SEOをプロに外注する際に、いくつかの注意点があります。実際に外注するときに、事前に把握しておきたい内容ばかりですので、確認してみてください。
外注する前にSEOの目的を決めておく
SEOを実施して、集客した上で、どんな目的を達成したいのかは、外注する前に決めておくことが望ましいです。「とにかくユーザーを集めたい」といった漫然とした目的では、SEOで集客したものの、売上につながらなかったとなる可能性が高くなります。
もちろん、目的の設計から外注先に入ってもらうことも可能です。SEOの目的を明確にすることが重要だと、認識しておくようにしましょう。
外注先の実績や評判をチェックしておく
SEOの外注を請け負っている業者は、実にさまざまあります。外注先の企業の規模感や得意分野、そして実績は必ず確認すること。また、どのような評判があるのかもチェックしておけると安心です。SEO施策は長期間にわたります。パートナー選びは慎重に行いましょう。
SEOの外注費用・料金の相場は?
SEOの外注で、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。SEOの外注費用は、制作会社や施策内容によって大きな違いが出てきます。月額固定費の場合、月数十万円から数百万円かかることがあります。まずは複数の外注先に、見積もりを出してもらって、比較することをおすすめします。
なお、ナイルでは、サイトの規模感やトラフィック状況、課題の難易度、競合サイトの状態によって、費用は大きく変動するため、都度見積もりとさせていただいております。金額感のご確認だけでもかまいませんので、お気軽にご相談ください。
どの領域を外注するのか?SEO手法を整理する
実際にSEOを外注するといっても、SEOの領域はかなり幅広くあります。いったいどの領域を外注に頼るべきなのか、SEOの手法について、内部施策、外部施策、コンテンツ制作に分けて整理しておきましょう。
内部施策
SEOの内部施策とは、サイト内部の最適化を行うことをいいます。
検索エンジンに順位をつけてもらうには、サイトのページが検索エンジンでもわかりやすい構造になっている必要があります。例えば、サイトの階層構造を示す「パンくずリスト」の作成や、サイトの全体構造を示す「サイトマップ」の作成などを行っていきます。ほかにも、モバイルユーザーが読みやすくなるための工夫や、内部リンクの設置などが挙げられます。
外部施策
外部施策は、他のサイトで自社サイトのページリンクを増やす施策のこと。いわゆる、被リンクの獲得です。「誰かに知ってほしい」「情報のエビデンスとして参照したい」と思われるコンテンツならば、さまざまなサイトでリンクを張られることにつながります。被リンクが多いかどうかは、検索エンジンがコンテンツの質を図る上でも活用する指標です。
ただし、あくまでもリンクは自然に集めなければなりません。検索エンジンをあざむくために、関係のないリンクを集めることを「ブラックハットSEO」と呼びますが、現在はペナルティが与えられてしまいます。外部施策は、あくまでも「質の高いコンテンツを外部サイトに見つけてもらう工夫」と捉えてください。
コンテンツ制作
情報発信のためのコンテンツの制作も、重要なSEO施策です。コンテンツ作成においては、まず接点を持ちたいユーザー層を明確にします。そして「ユーザー層はどんなことに関心をもって、検索を行うのか」をイメージしながら、キーワード調査を行っていきます。その上で、SEOを意識したコンテンツを作成すれば、ターゲットとするユーザーとの接点を持てる可能性が高まります。
ただし、ただユーザーを集めることを目的とするのではなく、集客した上で、どんな行動につなげたいのかを明確にするようにしてください。「資料請求をしてほしい」「商品を注文してほしい」など、コンバージョンとなる行動を念頭に置きながら、SEOに沿ったコンテンツ作成を進めていきましょう。
外から見て初めて自社の強みが分かる
SEO施策を行い、ユーザーの関心を引くコンテンツを発信して、集客を行う。そのときにコアとなるのが「自社の強みは何か」ということ。
SEOを外注することは、外部から自社の商品・サービスの強みを発見してもらうことにもつながります。プロの力を借りて自社の魅力を存分に引き出してもらい、未知のユーザーとの出会いをサイト上で実現させましょう。
なおナイルでは、それぞれの企業の商品・サービスに合致した顧客を集客することを目的に、SEOコンサルティングを行っています。すべてSEO施策を依頼することだけではなく、自社でSEOを実施するインハウスSEOに向かうためのサポートも可能です。ぜひ一度、ご相談ください。
SEOは外注すべき?メリット・デメリット、費用について解説は【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。