Shopify(ショッピファイ)とは、ECサイトの制作サービスとして世界トップシェアを誇る、カナダで生まれたプラットフォームのことです。シンプルでありながら簡単にECサイトを制作でき、拡張性にも優れているため、誰でも使いやすいプラットフォームとして人気を集めています。
ここでは、Shopifyの特徴や機能、メリット、デメリットなどについて解説します。
この記事のポイント
- Shopifyは世界トップシェアを誇るカナダ発のECサイト制作のプラットフォーム
- Shopifyはブランド支援をするという思想のもとに設計されている
- 低コストで導入でき、多言語・多通貨にも対応可能
Shopify(ショッピファイ)とは?
Shopifyとは、カナダ発のECサイトの開発や運営を支援するプラットフォームのこと。Shopifyを利用すれば、誰でも簡単にAmazonや楽天のような、商品を販売するECサイトを作ることができるようになります。日本での知名度はまだまだ高くはないのですが、世界を見渡せば175ヵ国100万以上のネットショップがShopifyで運営されており、ECサイトの制作サービスとしては世界トップシェアを誇ります。
Shopifyの導入をおすすめしたいケース
まずは、Shopifyの導入をおすすめしたいケースを確認しておきましょう。
- ブランドのECサイト制作を考えている場合
- 商品サービスに独自性がありブランドの認知度を上げたい場合
- 可能な限りコストを抑えたい場合
- ECサイトでSEO対策を考えている場合
- 越境ECを想定している場合
上記を踏まえて、Shopifyにどういった特徴があるのか、できるだけわかりやすく解説していきます。
なぜShopifyが選ばれるのか?
Shopifyは、ブランド支援というシンプルな思想を持っています。
ある企業のブランドが、ECサイトを展開するとしましょう。Shopifyは、ブランドと消費者がダイレクトにつながることを支援することを考えています。仲介者になるShopifyは、消費者からはほとんど認識されません。
Shopifyの思想は、Amazonと比較するとわかりやすくなります。Shopifyは、ブランドをあくまで支援する立ち位置で、消費者はブランドのECサイトで買物をしている意識になります。
一方、Amazonはブランドと消費者の間に入っています。販売はAmazonになり、消費者からすると、Amazonで購入している意識が強くなります。Shopifyに比べると、Amazonはブランド認知につながりづらい構造といえるでしょう。
Shopify 7つのメリット
Shopifyにはブランド支援という特徴があり、さまざまなメリットがあります。6つのメリットに絞って解説していきます。
1. 低コスト
Shopifyなら、ECサイトを手軽に作成できます。管理画面で設定するだけで、HTMLといった知識が必要なく、サーバーも用意されています。ベーシックプランで月額29ドル、スタンダードプランで79ドルで、初期費用は発生しません。
Shopifyであれば、まずはECサイトを簡単に構築した上で、そのときの状況に合わせながら機能を拡張していくことができるのです。そのため、無駄なコストを一切出すことなく、極めて低コストでサイト運営をしていけるでしょう。
2. デザイン性が高い
プロによる多彩なデザインが公開されており、ECサイトのイメージに合ったデザインを選択することができます。また実際にどのような見た目になるのか、スマホではどのように見えるのかいった変化を確認しながらデザインを選ぶことができるため、「やっぱりこっちのデザインがよかった…」と後悔することもありません。
3. 配送対応がしっかりしている
Shopifyは配送の対応が盤石です。ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便だけではなく、世界のFedEx、UPS、DHLといった配送会社と提携しています。配送の対応がしっかりしているので、Shopifyを活用すれば簡単に世界中に商品を販売できます。
4. 拡張性が高い
Shopifyの基本機能はとてもシンプルですが、拡張機能アプリを使うことで、さまざまな機能を追加することができます。アプリを使ってマーケティングを行ったり、SNSと連動させたり、ほかにも送付状印刷ができたり、かゆいところに手が届くアプリも数多くあります。サイト運営をしていく中で、自分が欲しい機能や目指していきたい方向性が見えてくることがありますが、素早く対応できるのも、Shopifyの大きな魅力です。
5. 豊富な販売チャンネルがある
ECサイト上の「購入ボタン」だけでなく、さまざまな販売チャンネルを持っているのも、Shopifyの特徴です。FacebookやInstagram、Pinterestと言ったユーザー数の多いSNSとも連携しており、それぞれのチャンネルで商品を販売することも可能。ECサイトでありがちな「待ちの姿勢」ではなく、自ら商品を売りにいくような「攻めの姿勢」でサイト運営をしていくことができるのです。
6. 海外対応がしやすい
海外発のサービスであるShopifyは、海外に向けたECサイト構築ができるようになっており、多言語や多通貨への対応、海外発送の手配なども簡単に行うことができます。その一方で、しっかりと日本語対応もされており、日本での公式サポートや、管理画面操作も日本語での対応が可能。海外向けECサイトをつくる際、通常であれば専用のスタッフを配置し、そのための機能も開発していかなければなりませんが、Shopifyであれば海外対応のハードルが低いといえるでしょう。
7. 便利なストアマネージメント
Shopifyでは、各種ストアマネージメント機能も充実しています。購入履歴を確認したり、複数の届け先住所を登録したりできます。リピーター獲得にもつなげやすい「会員登録機能」や、連絡先や注文履歴が一目でわかる「顧客プロフィール機能」、スマートフォンで各種操作ができる「公式スマホアプリ」など、ECサイト運営に必要な機能は一通りそろえられています。
Shopifyのデメリット
さまざまなメリットを持つShopifyですが、当然のことながらデメリットとなるポイントもないわけではありません。ここからは、Shopifyのデメリットについて紹介していきましょう。
日本発のサービスではない
海外に強いのがShopifyのメリットですが、裏を返せば日本への対応はまだまだ完全とは言えないのが現状です。基本的な部分は日本語対応が完了していますが、アプリやデザインストアなども基本的には英語です。英語を見ると拒否反応が出てしまうような人には、操作に少々苦痛を感じてしまうケースもあるでしょう。
通販システムの選択肢が少ない
通販システムが非常にシンプルな作りになっているため、定期便や冷蔵・冷凍便といった、選択肢がないのがデメリットになるケースがあります。どのような商品を売るのか、Shopifyの通販システムで問題なく扱うことができるのか、事前にしっかりと確認しておきましょう。
一定の知識が必要になる
Shopifyを使えば誰でも簡単にECサイトを作ることができますが、やはりある程度の知識を持っておいたほうが、より良いサイトが作れることは間違いないでしょう。文字のサイズや写真の選定、装飾の仕方など、些細な変化で商品の売れ筋が変わることは珍しいことではありまん。
ShopifyでのSEO対策について
Shopifyを使ったECサイト運営において、より大きな効果を出していくためには、SEO対策が必要不可欠です。Shopifyには、標準装備でSEOの基本的な設定ができるようになっていますので、積極的に活用するようにしましょう。
Shopifyでは、タイトル及びディスクリプションが設定できます。さらに、商品やブログ記事などの各コンテンツのURLや画像のalt属性を設定できますので、基本的なSEO対策が可能になります。人気のコンテンツを一つ作ることができれば、それに応じてサイト全体を活性化させることができるため、多少手間でも一つひとつのコンテンツに対して、SEO対策をしっかりと行うことをおすすめします。
ShopifyでオリジナルのECサイトを制作してみよう
Shopifyは、商品サービスに独自性がありブランドの認知度を上げたい場合、選択肢として考えたいプラットフォームです。消費者のニーズを考えながら、Shopifyを活用してオリジナル性のあるECサイトを制作してみてください。
Shopify(ショッピファイ)とは?機能やメリット・デメリットを解説はナイル株式会社 - ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。