Webサイトで集客・セールスを行うにあたり、効果を高めるためにはSEOが重要視されます。SEOとは、ざっくりいえば検索で当該ページが上位表示されるように行うもので、Webページをより多くの人に閲覧してもらうための対策です。
ここでは、Webサイトの集客におけるSEO、自社サイトやブログにコンテンツを投稿する際のSEOについて紹介します。
そもそもSEOとは?
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、直訳すると「検索エンジン最適化」です。つまり、GoogleやYahoo!などの検索エンジンに合わせて、投稿するコンテンツを最適化することを指します。検索エンジンにおける「最適化」とは、検索エンジンのアルゴリズム(仕組み)に合わせ、Webサイトやブログを検索結果の上位に表示させることです。
検索エンジンにはいくつか種類があります。対策すべき検索エンジン、すなわち日本国内でよく使用されている検索エンジンはどれなのでしょうか。
StatCounterによれば、検索エンジンの日本国内シェアは2021年11月時点で、Googleが75%、Yahoo!が19%です。この2つの検索エンジンだけで、日本国内で使われている検索エンジンの90%以上を占めていることがわかります。日本国内でのSEOを考えるなら、まずはこの2つの検索エンジンに絞った対策を行えばいいでしょう。
ところで、特定のキーワードが検索されたとき、よりキーワードに適したWebサイトやブログを上位表示させる仕組みを「アルゴリズム」といいます。前述のGoogleは独自の検索アルゴリズムを開発していますが、Yahoo!はGoogleの検索アルゴリズムを使用しているため、日本におけるSEOとは「Googleの検索アルゴリズムへの最適化」ともいえるでしょう。
SEOを行うと、狙ったキーワードに対して自社のコンテンツが検索結果で上位表示される可能性が高まります。そうすれば、より多くのユーザーからコンテンツを見てもらうことができるでしょう。
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SEOの種類
次に、SEOの種類について説明します。基本的なSEOには「内部施策」と「外部施策」の2つがあり、それに加えて、より良質なコンテンツを作成してユーザーを呼び込む「コンテンツSEO」があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
内部施策
SEOの内部施策とは、自社サイトの内部から行うSEOのことです。自社サイトの内部構造をすっきりと整えたり、サイトマップを作ったりして、サイトの魅力を検索エンジンに、よりわかりやすく伝えるために行います。具体的な施策として、以下のようなことが挙げられます。
- 内部リンクの正しい設置
- ページの表示速度アップ
- HTMLタグやURLの最適化
検索エンジンには、Web上に投稿されたサイトやコンテンツを確認する「クローラー」と呼ばれる機能があります。クローラーが毎日さまざまなWebコンテンツを巡回し、適切な評価を行うことで、検索エンジンはより適切なサイト、ユーザーに有益なサイトを表示できるのです。つまり、内部施策とは、クローラーが評価しやすいサイトを作ることともいえます。
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外部施策
外部施策とは、ほかのWebサイトやブログなどからリンクしてもらう(被リンクを獲得する)SEOのことです。内部リンクだけでなく、外部のメディアから獲得したリンクが多いと、「よりユーザーが求めているコンテンツである」と判断されるため、検索エンジンの評価はアップします。
また、ページ全体のリンクだけでなく、一部の引用(サイテーション)の獲得も検索順位に反映されます。このように、外部施策は内部施策と異なり、ほかのWebサイトやブログなど外部のメディアから評価を受けなくてはならないため、やや難しいSEOです。
かつては被リンクの数さえ多ければいい、と被リンクを購入したり、サテライトサイトと呼ばれる別サイトを作ったりして上位表示を狙う「ブラックハットSEO」という手法もありました。しかし、現在ではこうした機械的なSEOは低クオリティなコンテンツの上位表示につながるとして、むしろ低評価を受けます。
そこで登場したのが「ホワイトハットSEO」とも呼ばれる「正攻法のSEO」で、次に紹介する「コンテンツSEO」を主流としたSEOです。
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コンテンツ制作
コンテンツ制作によるSEO、すなわち「コンテンツSEO」とは、特定のキーワードに対してユーザーのニーズ、検索意図に応える良質なコンテンツを作成することです。情報を求めるユーザーを自社サイトへ呼び込むもので、現在のSEOの主流でもあります。
コンテンツSEOをしっかり行うことで、外部メディアからの被リンク獲得も期待できるため、よりGoogleの評価を得やすくなります。
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SEOがWebサイトの集客に外せない理由
Webサイトの集客において、SEOを行うメリットは下記の2つです。
コストをかけずに集客できる
リスティング広告で集客を行う場合、広告がクリックされるごとに費用がかかります。つまり、集客数が増えれば増えるほど広告を出稿するための予算が必要です。しかも、出稿をやめてしまうとすぐに集客数がゼロになってしまいます。
一方、SEOは費用をかけずに開始できる施策です。Webサイトの検索順位が上昇してアクセス数が増加しても、費用がかさむことはありません。
コンテンツが資産として残り続ける
SEOをしっかり行ったWebサイトは、検索エンジンから高い評価を得られるため、検索結果の上位に残り続けることができます。Webサイトが検索上位に表示されている間は、それだけ継続的な集客効果が見込まれるでしょう。
また、SEOがしっかりしたサイトであるほど、一度検索順位が高くなれば順位も落ちにくいです。集客や成約につながりやすいキーワードで検索結果の上位に表示させることができれば、そのWebサイトは広告費用をかけずに集客できる自社の資産となります。
SEOによるWebサイトの集客へのデメリット
一方、SEOによるWebサイトの集客におけるデメリットには、下記の2つがあります。
コンテンツの内容によって集客に差が出る
コンテンツSEOが主流の現在、ユーザーのニーズに合わせたキーワード選定やコンテンツ作りが重要です。つまり、自社サイトに呼び込みたいターゲットと選定したキーワードがずれていたり、コンテンツの質が悪かったりすると、集客につながりにくくなってしまいます。
SEOでは、闇雲に検索順位の上位を狙えばいいわけではありません。自社の商品やサービスにマッチするユーザー(ターゲット)が検索するキーワードを把握し、質の高いコンテンツ制作にじっくり取り組む必要があるということです。
効果が出るまでに時間がかかること
SEOによるWebサイトへの集客は、リスティングなどのWeb広告と異なり、効果が即時的に現れる施策ではないことに注意が必要です。一般的なSEOの場合、成果が出るまでには短くても半年程度の期間が必要とされており、中長期的な視点で施策を行わなくてはなりません。
特に、初めてSEOやコンテンツマーケティングなどを行う企業の場合、自社サイトに実績や信頼性が積み上げられていないため、サイトが評価を得るまでに時間がかかるのは仕方のないことです。成果が出るまで腰を据えて取り組めるかどうかが、SEOによるWebサイトへの集客を成功させる秘訣ともいえるでしょう。
Webサイトの集客にSEOを取り入れる方法
最後に、実際にWebサイトの集客にSEOを取り入れる方法と、押さえるべきポイントを紹介します。
ユーザーのニーズを把握したサイト・コンテンツ制作
コンテンツSEOでは、ユーザーのニーズを把握したサイトやコンテンツ作りがもっとも重要です。そのためには、自社サイトを訪れるユーザーの目的を理解しなくてはなりません。そのようなときは、「Google Search Console」や「Google Analytics」などのツールを使えば、検索から自社サイトに訪れるユーザーがどんなキーワードで検索しているのかがわかります。
分析した検索キーワードから、検索ニーズの高い(検索数の高い)キーワードを絞り込み、そのキーワードに沿ったコンテンツを自社ブログやオウンドメディアで公開するといいでしょう。
ページスピードの改善
内部施策で紹介したことの1つですが、SEOにはデバイス上でページを表示させるスピードも大切です。クリック後、なかなか表示されないコンテンツはユーザーもすぐ閉じてしまいますし、クローラーもよいページではないと判断してしまいます。
そこで、自社サイトの表示スピードが遅くないかを確認しましょう。もし遅かった場合は、契約するレンタルサーバーを変えたり、ページ内のデータを軽くしたりするなどの改善策が必要です。
サイト内の導線改善
どれだけユーザーの検索ニーズにマッチした良質なコンテンツを作成しても、実際に見てもらえなければ意味がありません。そこで、サイト内の導線を見直し、ユーザーにとってコンテンツが見つけやすいかどうかも確認しましょう。内部リンクを設置しているなら、リンクが最適化されているか検証し、内部リンクの導線を改善することも重要です。
コンテンツの信頼性を高める
Web上には非常に多くのコンテンツが存在するため、検索エンジンはコンテンツの信頼性も評価基準のひとつにしています。例えば、独自の調査結果など一次情報からコンテンツを作成したり、コンテンツに関する専門家を監修につけたりして、コンテンツの信頼性が高いことを証明すると検索順位が上がりやすくなるでしょう。
正しいSEOでWebサイトの集客を増加させよう
SEOとは検索エンジン最適化のことで、Webページを検索結果の上位に表示させるための手法のことです。SEOをしっかり行えば、Webサイトはより多くのユーザーに見てもらいやすくなります。ぜひ本記事を参考に、正しいSEOを行い、Webサイトからの集客を増やしましょう。
Webサイトの集客でSEOが重要な理由とは?は【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。