ウェブサイト多言語化ツール開発のWOVNがナビプラスとAPI連携、多言語サイト内での検索精度向上が容易に

Wovn Technologiesは10月1日、他社サービスとのAPI連携を可能にする「WOVN.api」(ウォーブン・ドットエーピーアイ)をリリースした。WOVN.apiは、APIで他社サービスと直接連携可能なため、レスポンスやセキュリティーの面でメリットがあり、連携可能なサービスが増えれば、多言語サイトの機能向上も容易になる。

第1弾の連携サービスとしてナビプラスが提供しているサイト内検索エンジン「NaviPlusサーチ」とAPI経由でのデータのやり取りが可能になる。これにより多言語によるサイト内検索機能を提供することができる。企業が保有する内部データも多言語化して管理することが可能とのこと。同社によると今後もAPI連携は拡充していく予定で、顧客管理、自動返信メール、レコメンドなどのAPIを提供したいとしている。

Wovn Technologiesは「世界中の人が、すべてのデータに母国語でアクセスできるようにする」をミッションに掲げ、ウェブサイトやアプリを最大41言語(75の言語地域)に多言語化する事業を展開している、2014年3月設立のスタートアップ。これまで、ウェブサイトを多言語化する「WOVN.io」、アプリを多言語化する「WOVN.app」の開発・運営を進め、WOVN.io は大手企業をはじめ1万5000サイト以上へ導入されているという。

特徴は、既存のウェブサイトやアプリに後付けできる点。サイトの構造やアプリのソースコードを大幅に書き直す必要がないため、コストの圧縮や短期間での導入期間が可能という利点がある。一方で、多言語化にはHTMLデータ受信時にトラップして差し替えると手法を採っており、導入は容易だが初期翻訳に時間がかかるというデメリットもあった。オープンAPIよる他社サービスとの連携は、まさに同社のサービスを強化するためのマストピースだったというわけだ。