シニア世代向け暮らしの相棒サービス「もっとメイト」を展開するMIHARU(ミハル)は8月4日、シードラウンドにおいて、第三者割当増資による6000万円の資金調達を実施したと発表した。引受先は、mint、ANRI、Z Venture Capitalのほか、岩井琢磨氏(顧問時間共同CEO代表取締役)、笠原健治氏(ミクシィ取締役ファウンダー)など個人投資家6名。
MIHARUは、事業内容が「親孝行」という保険外の高齢者支援サービスを展開する企業。相棒サービス「もっとメイト」には、スマートフォンなどのデジテル機器の使い方を説明する個別出張講座の提供と、話を傾聴して悩みの解決や願望の実現を支援する「ライフコンシェルジュ」サービスがある。どちらも、若いスタッフが「相棒」となって寄り添うことで、高齢者の孤独の解消や自尊心の向上を目指す。
2020年1月に設立し「もっとメイト」を約1年間運用してきた結果、「孫世代の若者がシニアの暮らしをお手伝いすることによるシニアのQOL向上を実感」できたと、代表の赤木円香氏は話している。利用者からは、「ちょっと出来のいい孫ができたみたい」「老後に光が差し込んだ」といった好評価が寄せられているという。
今回の資金調達で、「もっとメイト」の提供から得られるデータやノウハウを蓄積してサービス品質の向上と新たな事業開発に向けた取り組みの強化、「シニアの笑顔を引き出すことができる」スタッフの育成、テクノロジーを活用した顧客管理基盤の開発を行うとのこと。
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