1つのIDで複数のシェアサービスを使える小田急の「オーネ」プラットフォームが12月10日スタート

小田急電鉄は12月9日、シェアリングエコノミーに関わるサービスを軸とした地域密着型サービスプラットフォームとして「ONE」(オーネ)を、12月10日から運用開始することを発表した。ONEは、小田急が管理する1つのID「ONE ID」(オーネID)を使って、複数のシェアリングサービスを利用できるのが特徴だ。

ONEでは16社のシェアリングサービスが利用可能になる予定で、家具シェアのairRoom、洋服シェアのaiCloset、ダンボール単位で倉庫に荷物を預けられるサマリーポケット、農家直送の有機野菜の通販サイトである食べチョクなどがある。

今回のONEの運用開始と同時に利用可能になるのは、出張シェフのサブスクリプション型サービスのシェアダイン、ベビーシッターのシェアリングサービスを手掛けるキズナシッター、子供向けの習い事をサブスクリプション型サービスで体験できるスクルー、LINE経由で1日70円で傘を借りられるアイカサの4サービス。

小田急では、ONEの運用開始に合わせたキャンペーンも実施する。2020年3月31日までにONEの会員登録を済ませ、ONE IDを小田急のポイントカードと連携させることとで、200ポイントの小田急ポイントがもらえるほか、12月10日から利用できる3社のサービスについては以下の特典が用意されているほか、それぞれのサービスの利用料金に応じて小田急ポイントも加算される・

  • シェダイン:1500円オフ
  • キズナシッター:Amazonギフト券3000円ぶん
  • スクルー:1チケット

もちろん、今後追加される各社のサービスについてもさまざまな特典が用意される予定だ。

さらにONEでは会員特典として、アイカサを最大3カ月無料で使えるほか、2020年12月31日までの約1年間「小児科オンライン・産婦人科オンライン」サービスを無料で利用可能だ。アイカサは参宮橋を除く小田急線の新宿〜町田の各駅に傘スポットが設置されているので、小田急沿線に住んでいるユーザにとって利便性は高い。ちなみに小児科オンラインは、小田急電鉄の福利厚生制度として導入されている。

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子供向けの習い事を月額定額で体験できる「スクルー」が2500万円を調達

子供向けの習い事を月額定額で体験できるプラットフォーム「スクルー」。同サービスを展開するスクルーは4月27日、ベンチャーキャピタルのPE&HRとゲーム開発やサウンド制作を手がけるネイロから2500万円を調達したことを明らかにした。

スクルーは音楽やスポーツ、伝統芸能、プログラミングなどさまざまな習い事を体験できる機会を提供することで、子供が夢中になれる物事や自分に合った教室を見つけやすくするサービスだ。

子供の習い事に関しては親の好みや経験も影響し「必ずしも子供に合ったものが選択されているとは言えない状況がある」というのがスクルーの考え。他にも習い事にまつわる課題として「近くで教室が見つからない」「入会の判断が難しい」といったことが存在する。

これらを解決するために、スクルーでは無料でマップから近くの教室を探せる機能や、パートナー教室が提供するレッスンを月々定額で少しずつ体験受講できる「スクループレミアムサービス」を提供している。

検索できるのは都内にある約1.2万件の教室。約900校のパートナー校については、プレミアムサービスに登録すればそのまま体験レッスンに申し込める。各教室が通常提供している体験レッスンとは異なり、入会前に複数回レッスンを受講可能。子供と教室の相性を判断しやすくなるのが特徴だ。現在は受講できるレッスンの数ごとに、3つのプランを提供している。

スクルー代表取締役の犬塚亮氏によると、今後は1回の受講で完結するワークショップや子供向けの体験施設など、週末のレジャーニーズに応えるアクティビティにまで対象カテゴリーを拡大する方針。また習い事を継続するかの見極めがしやすくなるように、オリジナルの1ヶ月体験プログラムも設計していくという。

「たとえば陶芸教室など、定期的に通う習い事とは少し違った子供向けの体験教室も多い。このような子供にあらたなインスピレーションを与えられるアクティビティをどんどん提供していきたい。また今までのスクルーは自分に合った習い事が見つかれば、そこでサービスの利用も終わるという側面があった。今後は『今週末、どんな体験をしよう』と親子がレジャー体験を探すシーンでも使えるようにしていく」(犬塚氏)

なおスクルーは2016年6月の設立。TC Tokyo 2017スタートアップバトルに登壇した20社のうちの1社だ。