ファミリーマートは9月3日、同社独自のコード決済サービスの「ファミペイ」限定で、朝(6時〜9時59分)と夜(18時〜21時59分)に一定条件を満たせば50円を割り引くキャンペーンを開始した。
朝はサンドイッチもしくロールパンと、ファミマカフェをセット買うと、夜はレジ横のホットスナック類を2個買うと、それぞれ50円ぶんの還元が受けられる。
朝夜合わせて800円程度の出費と仮定すると、100円ぶんが返ってくるので還元率は12.5%程度になる。大判振る舞いのキャンペーンが一段落している現在では還元率は高いほうだろう。
時間帯によって対象製品を決めて割り引くキャンペーンといえば、セブン-イレブンの「朝セブン」などが有名だが、独自コード決済の導入に成功したファミリーマートは、これを「ファミペイ」上で実現したかたちだ。
残念なのは、還元ボーナスの反映が翌月になるのと、やはりチャージ方法。店頭レジもしくは、ファミマTカード(JCBブランドのクレジットカード)でしかチャージできない。ファミマTカードを所持していない利用者は、レジで店舗スタッフに現金を渡してチャージするというキャッシュレスとは逆行した行動を取る必要がある。
ファミリーマートに来る利用者だけを囲い込むという点では今回のような施策は有効だが、ファミペイのチャージ方法だけは早急に改善する必要があるだろう。このチャージ方法が、ファミリーマートでのレジ決済はもちろん、公共料金をいつでもどこでも支払えるうえに還元ボーナスが付く、ファミペイの魅力を半減させている。