ロボットを題材にしたWill Smith(ウィル・スミス)の奇妙な映画を覚えているだろうか?
ああ、私たちももちろん覚えていない。しかし、Elon Musk(イーロン・マスク)氏は覚えているようだ。Tesla(テスラ)は、身長5フィート8インチ(約173cm)のTesla Botを開発中で、プロトタイプは2022年中に完成する予定だという。このニュースは、米国時間8月16日夜に同社ウェブサイトで配信されたTesla’s inaugural AI Dayで発表された。
このロボットは、Teslaが取り組んでいる電気自動車以外のユースケースとして、ニューラルネットワークや高度なスーパーコンピュータ「Dojo」のを用いたものとして提案されている。
「基本的に、現在私たちが自動車で行っていることを考えると、Teslaは間違いなく世界最大のロボット企業です。なぜなら、私たちの自動車は車輪の上の半感覚的なロボットのようなものだからです」とマスク氏はいう。「完全な自動運転コンピュータ【略】は今後も進化し続け、Dojoやすべてのニューラルネットは世界を認識し、世界をどのようにナビゲートするかを理解しているため、それをヒューマノイドに搭載することは理に適っています」。
このロボットは「フレンドリーで、人間のために作られた世界を親しみやすくナビゲートすることを目的としています」とマスク氏は付け加えた。また、人間が簡単に逃げたり圧倒したりできるように開発しているとのこと。重量は125ポンド(約56.7kg)、歩行速度は時速5マイル(約8km)で、顔は重要な情報を表示するスクリーンになるという。
興味深いことに、マスク氏はこのロボットが、現在多くの人の生活を退屈な占める労働や買い物といった日常的な仕事を代わりに行うものだと考えている。彼は、肉体労働もできるようになり、それが経済に与える影響についても言及している。
「長期的には、ユニバーサルベーシックインカムが必要だと思います」とマスク氏はいう。「しかしながら、現在のところロボットがないため、それは実現できていません」。
最後にマスク氏はエンジニアに「私たちのチームに参加して、開発を手伝って欲しい」と呼びかけた。
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画像クレジット:Tesla
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(文:Aria Alamalhodaei、Rebecca Bellan、翻訳:Katsuyuki Yasui)