はやぶさ2は小惑星リュウグウへの2回目の着地に成功

日本の「はやぶさ2」が小惑星リュウグウを目指したミッションは、最初から野心的なものだった。そしてチームは最近、宇宙空間に浮かぶ岩石の表面に、2度目のタッチダウンを試みるというかなり難しい決断を下した。すべてが計画通りにうまくいっただけでなく、その小惑星の表面のすばらしい写真を地球に送り届けてくれた。

はやぶさ2は、最高にクールなミッションだ。基本的な構想は以下の通り:

  1. 地球の近くの小惑星に向けて飛ぶ
  2. 表面に着地して岩石のサンプルを採取する
  3. スペースガンで爆破してクレーターを作る
  4. 着地してクレーターの中の岩石のサンプルを採取する
  5. 採取した岩石を地球に持ち帰る

なんとも素晴らしい。そして、この勇敢な宇宙船は、今回4番目のステップまで完了した。さらに、着地して岩石をサンプリングしながら、すごい写真も撮影した。これはまさに着地の瞬間の画像だ。

このステップまでも、成功するという保証は何もなかった。はやぶさ2のミッションを遂行するJAXAのチームが最近のブログで、そう明かしている。2回目のタッチダウンが危険過ぎるものになったり、それによって大きなトラブルをかかえることになってしまう可能性は、いくらでもあった。最終的に、彼らはリスクは許容できるものであり、成功すればさまざまな意味で重要な功績になると判断することができた。

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最初のサンプルは、リュウグウの手付かずの表面から採ったもの。長年に渡ってそこにあったものだ。そしてスペースガンの出番となった。質量2kgの銅の弾丸を、制御された爆発によって4400mph(約7081km/h)に加速して発射する。よし、これでクレーターができた。このとき探査機は、小惑星の反対側に回り込んで、爆発によって飛び散った破片を避けた。

これで、これまで人間もロボットも、誰もいちども調査したことのない小惑星の内部が露出された。いわば小惑星のやわらかい臓物だ。そこから得られる情報は多い。それこそが、チームが今回のタッチダウンを決行した理由だ。これはとてつもなく素晴らしいことであり、歴史的な快挙だ。

JAXAはブログをすばやく更新して、タッチダウン成功の様子を撮影した数枚の写真を掲載した。4秒前のもの、接触の瞬間、そして4秒後のものなどだ。探査機はその場に長くとどまるわけではない。「着陸」というよりは、その場で「弾む」感じに近い。上に示したように、これらの写真をGIFにまとめてみた。他にも、タッチダウン直後に広角カメラで撮影した写真などがある。

現時点では、これ以上の詳しい情報はない。「はやぶさ2プロジェクト」のサイトに示されているように、今後より詳しい情報も掲載されるだろう。それまでは、この驚くべき偉業を達成したチームのメンバーの写真を拝んでおくことにしよう。

(画像クレジット:JAXA)

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

はやぶさ2、小惑星タッチダウンに成功 弾丸射出しサンプルリターンミッション実施

JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」は、これまで周回していた小惑星「リュウグウ」へと弾丸を発射し、再び上昇することに成功した。

うまくいけば、特製の弾丸の発射による衝撃で巻き上げられた表面の岩石が、はやぶさ2によりサンプルとして回収されたはずだ。

今回のミッションは、以前に小惑星の観測とサンプルリターンミッションを成功させ、7年間の旅路を終えた小惑星探査機「はやぶさ」に連なるものだ。

科学者によれば、リュウグウからのサンプル回収は、水や生命の創生がどのようにして初期の地球上で起きたかを推測する手がかりになりうるという。リュウグウは地球近傍小惑星で、炭素の多い「C型小惑星」に分類されており、岩石内部に水分が存在すると予測されている。

はやぶさ2は2020年に、岩石サンプルを携えて地球へと帰還する予定だ。

はやぶさ2の公式ツイッターアカウントによれば、21日午後(日本時間)にリュウグウの高度20kmから降下を開始。22日午前にタッチダウンに成功した。

今回のタッチダウンは、本来は昨年に実施される計画だった。また、はやぶさ2はリュウグウの地形を調査するために、2機の探査ロボットを投下している。これらの探査ロボットはリュウグウの写真を撮影し、同小惑星が思っていたよりもゴツゴツと岩だらけな地形であることが判明。降下ミッションの実施までより多くの検証が必要だったのである。

 

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(翻訳:塚本直樹 Twitter