京都大学発スタートアップのバイオームは4月10日、「いきものコレクションアプリ「Biome」(バイオーム。Android版・iOS版)の投稿数100万件突破を記念したイベント「バイオーマーランド」の開催を発表した。開催期間は4月10日から5月31日。イベントでは、ユーザーからのアイデアを基にした25個の特別クエストを配信する。
バイオームによると、Biomeを2019年4月に正式リリースしており、2020年12月20日にユーザー投稿による「いきもの発見情報」が累計100万件を突破したという(2021年4月8日現在約117万件)。これを記念して同社では、アプリ内で遊べるクエスト機能を用いた特別イベント「バイオーマーランド」を2021年4月10日から5月31日の期間で開催する。
このクエストとは、テーマに沿って選別された対象のいきものを見つけ、写真を撮影・投稿することで課題の達成を目指すゲーム機能。
同イベントの特徴は、ユーザー自身がクエストの依頼主になれることという。今回の場合は、開催前に1月21日から2月20日までユーザーからクエスト内容を募集しており、100件超の応募があったそうだ。その中から厳選に厳選を重ね、選び抜いた25個のクエストを配信するという。25個のクエストの詳細は、同社特設ページで確認できる。参加方法や遊び方を紹介している「バイオーマーランドの遊び方」も開設されている。
Biomeは、生物の分布状況を把握し、生物多様性保全の基盤情報として活用していくために開発されたスマートフォン向け無料アプリケーション。日本国内のほぼ全種(約9万2800種)の動植物を収録しており、最新の名前判定AIによって撮影画像から生物の名前の判定を行える。アプリ内で投稿されたデータは、保護団体や研究機関などに要望に応じ提供しているそうだ。
また図鑑・地図・SNS・クエストなど充実したサポート機能があり、「いきものを見つける」という体験をより楽しく、より身近なものにするとしている。
バイオームは、世界中の生物・環境をビッグデータ化し「生物多様性市場」を創り出す事を目指し、2017年に京都大学技術イノベーション事業化コース最優秀賞の受賞を経て、2017年5月に設立された京都大学発のスタートアップ企業。SDGs(Sustainable Development Goals。持続可能な開発目標)の社会的ニーズを背景に生物の分布データを取り扱った生物情報プラットフォームを構築し、情報収集ツールとしてBiomeを提供している。
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