雨の夜を走るDrive.aiのデモビデオを紹介

自動運転車用システムのスタートアップDrive.aiは、マウンテンビューの通りを試験車両で走り抜けるビデオを使って、同社の技術が実際に利用されているところを披露した。

もちろん他の企業も似たようなビデオは披露している。ごく最近のGMの子会社Cruiseや、Teslaによるデモを見て欲しい。しかしDrive.aiのデモが興味深いのは、かなりの強雨の中、広い範囲を、無事故で切れ目のない夜の映像として映し出しているところだ。

これはとても印象的だ、なぜなら、光学センサーによる視認性は減少し、雨による追加ノイズによってセンサーに更に多くの干渉が起きるために、特に厳しい天候と夜の運転は自動運転ソフトウェアにとって挑戦だからだ。道路状況も明らかに降水の影響を受け、効率的に巡航するためには異なる運転スタイル(多くのカリフォルニアの人間ドライバーが身につけているもの)が要求される。

ビデオに見られた印象的なシーンは、例えば4-wayストップの交差点(米国に良くある信号機のない交差点で、到着した順に進行する)で他の車がDrive.aiの車に前に割り込んでくるシーンなどだ。

昨年8月のDrive.aiのローンチを知らなかった場合のために説明すると、この会社はディープラーニングとニューラルネットワークを使って自動運転システムの訓練を行っている、そしてテクノロジーを対象物の同定と検出に使うだけではなく、意思決定や、エリア内で自らの運転自身と同様に重要だと考える他のドライバーや乗客たちとのコミュニケーションも行う。

Drive.aiのCEOであるSameep Tandonは、TechCrunchに対して、ビデオおよび試験走行について以下のような回答を寄せてきている:

今日私たちは、Drive.aiチームからの初めての自動運転映像をリリースしました 。このビデオでは、私たちのシステムが、カリフォルニアのマウンテンビューの路上で、日中だけでなく雨の夜にもナビゲートする様子をみることができます。こうした条件は、ドライバーが普通の1日の中で遭遇するものです。成功した自動運転技術は、無数の予測不可能な状況や、幅広い走行条件に対処する必要がありますが、これを実現できるものはまだ多くありません。

Drive.AIのユニークなディープラーニング技術は、より人間の脳に近い形で情報を処理し、意思決定を行います。私たちの技術は、全ての種類の厳しい環境に対して、スケールアップして行くことが可能です。

カリフォルニア州で自動運転車の許可を与えられた、数少ないスタートアップの1つとして、私たちは如何なる状況でも安全な技術を開発することを、私たちの第1の責任と位置付けています。私たちは、自動輸送の未来を生み出すための専門知識を持つチームです。この最初の動画を披露して、あなたと一緒にドライブできることに興奮を抑えることができません!

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(翻訳:Sako)