AWSにRed Hat Enterprise Linuxの無料利用枠, 関係データベースの利用料金値下げ

Amazon Web Services(AWS)にRed Hat Enterprise Linux(RHEL)の無料利用枠が加わった。その発表と同じ夜(米国時間6/10)、関係データベースサービスの料金値下げも発表された。

AWSによるRed Hat Enterprise Linuxの提供は2007年に始まった。またAWSの無料利用枠は2010年に設けられた。今回は両者の組み合わせにより、無料利用枠の利用有資格者は750時間、RHELを無料で使用できる。

この発表の前にはAWSのブログ上で、Amazon RDS(Relational Database Service, 関係データベースサービス)の料金値下げが発表された。値下げは”On-Demand”(オンデマンド)と”Reserved”(予約)の両利用タイプに対し適用される。予約インスタンスは前払い、オンデマンドは短期間必要に応じて確保されるインスタンスだ。

オンデマンドのプライスはMySQLとOracle BYOL(Bring Your Own License, 既存Oracleライセンス)で18%、SQL Server BYOLで28%値下げされる。値下げの適用開始は6月1日にさかのぼって、となる。予約インスタンスに関してはMySQLとOracle BYOLで27%の値下げとなる。値下げは、本日以降の購入に対し適用される。

予約インスタンスに対する値下げは、過去30日以内の購入ぶんにも適用される。予約インスタンスに関しては、途中契約解除に対する返金はない。ただし料金値下げの適用は、1年ものの予約インスタンスなら30日前までの購入、3年ものなら90日前までの購入ぶんが対象となる。そして値下げぶんとの差額が、比例案分(日割り計算)で計算されて返金される。

AWSの基本テーマは、一貫して薄利多売だ。もちろん、競合他社との料金競争もある。またそれは、最近の企業ITの変化動向も反映している。企業はますます、自分のビジネスに忙しい。データベースの管理なんか、できれば自分ではやりたくない。と思って見たら、目の前にAWSがある。ラッキー! というわけでAWSの利用量は増える一方なので、料金値下げも今後さらに引き続いてあるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))