Apple(アップル)はサブスク型のゲームサービスであるApple Arcadeの拡大を発表した。とっておきのゲームのリリースに加え、2つのカテゴリーを加える。Timeless ClassicsとApp Store Greatsだ。
「App Store Greats」には、「Threes+」「Mini Metro+」「Monument Valley+」「Fruit Ninja Classic+」「Cut the Rope Remastered」「Badland+」など、この10年にリリースされたお馴染みのiPhoneゲームがある。
Appleはこれまで独占タイトルにフォーカスしており、今回の動きは興味深いものだ。間違いなく、一部のApple Arcadeゲームは人気のApp Storeゲームの続きだ。例えばこのカテゴリーに「Mini Motorways」と「Rayman Mini(レインマンミニ)」を筆者は入れたい。
しかしAppleはスタンスを変えており、実質的にApp Storeゲームのバックカタログを購入している。そうしたゲームの一部はまだApp Storeでも利用でき、その一方で他のゲームはフレームワークとハードウェアのアップデートのため現代のiOS版と互換性がなくなった。例えば64ビットのプロセッサーは多くのゲームを互換性がないものにした。
いつものことながら、Appleはペイウォール外で無料のゲームを提供しているだけではない。App Storeには新しいダウンロードもある。広告やアプリ内購入なしにゲームをフルに楽しめる。
古いApp Storeゲームに加えて、Appleは「Timeless Classics」ゲームも加える。サブスクに含まれているボードゲーム、クラシックなパズルゲームのセレクションだ。「Backgammon+」「Chess Play & Learn+」「Good Sudoku+」「Tiny Crossword+」などが含まれる。
そうしたゲームは解約を減らすのに絶対役に立つはずだ。一部の人はチェスを何回も繰り返すのが好きだ。そうした人たちはチェスをするためにサブスクを開始し、同じアプリを使い続けるためにApple Arcadeのサブスク代を払うかもしれない。
アップルは米国時間4月2日、合計32のゲームを加え、Apple Arcadeのカタログには180以上のゲームがある。AppleはApple Arcadeを2019年9月に立ち上げた。月4.99ドル(日本では600円)でApple Arcadeのゲームをダウンロードでき、追加のアプリ内購入はない。ゲームはiPhone、iPad、Apple TV、macOSで利用できる。1つのサブスク契約で家族最大6人まで利用可能で、Apple OneサブスクでもApple Arcadeにアクセスできる。
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AppleはApple Music、Apple TV+、Apple Fitness+、Apple News+のようなサブスクサービスに大きく賭けてきた。Apple Musicのようにそうしたサービスのいくつかはかなり成功しているが、同社は消費者に長期にわたって契約すべきと思わせようと、コンテンツを次から次に加えている。そして今日のApple Arcadeのアップデートはゲームサブスクサービスに必ず役立つはずだ。
カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:Apple、Apple Arcade
画像クレジット:Apple
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(文:Romain Dillet、翻訳:Nariko Mizoguchi)