企業間のデータ共有を図るBackboneAIが約5億円を調達

米国時間3月10日、アーリーステージのスタートアップのBackboneAIが470万ドル(約5億円)のシード資金を調達したと発表した。同社は、大量のデータ、特にさまざまな外部ソースから取得するデータを扱う企業の支援を目指している。

このラウンドを主導したのはFika Venturesで、ほかにBoldstart Ventures、Dynamo Ventures、GGV Capital、MetaProp、Spider VCと、匿名の複数の投資家も参加した。

BackboneAIの創業者のRob Bailey(ロブ・ベイリー)氏は、これまでのキャリアにおいていくつかの組織でデータのフローをたくさん見てきたという。組織間のデータの移動には課題がまだまだたくさんあり、BackboneAIはそれを解決しようとしている。同氏は「BackboneAIは、社内、そして企業間のデータのフローを自動化するためのAIプラットフォームだ」と述べた。

大規模で複雑なデータカタログを最新の状態に維持することから、建築資材企業間の入り組んだフローを調整すること、あるいはエンターテインメント業界のコンテンツの権利管理まで、利用場面は多岐にわたると考えられる。

ベイリー氏は、1年半にわたってさまざまな企業と話をしてから、プロダクトを構築したという。「我々が話をした企業はいずれも、あらゆるアプリから、そして連携している外部の企業からもたらされるおびただしい量のデータについて、何かしら懸念していた」(ベイリー氏)。

BackboneAIのプラットフォームは、こうした多くの問題の解決を目指している。まずは、納入業者、顧客、監督機関といった他者からのデータの取得を自動化する。その後、データを取り込み、最後に外部ソースからのデータを自社のERPシステムにマッピングするといった多くの処理を実行する。

ベイリー氏は、数十の部門で100万種類もの品目を扱う工業用品会社を例に挙げる。手動でも古いシステムでも、追跡管理は難しい。同氏は次のように説明する。「この会社では外部の納入業者から製品のデータを取得し、その情報を自社の製品カタログで処理し、最終的に製品データを膨大な数の顧客に提示する。このデータ処理はきわめて大規模で困難だ。とてつもない数の品目と注文を処理し、常にデータを最新の状態にしておかなくてはならないからだ」。

BackboneAIはまだスタートしたばかりだ。2019年はBoldstart Venturesの内部で準備をしていた。現在はニューヨーク市に20人近くの社員がいて、Fortune 500に入っている企業の1社と初めて契約した。さらにあと15社のFortune 500企業との交渉が進行中だとベイリー氏は語る。シード資金で、この最初の取り組みを成功させたい考えだ。

画像:Yuichiro Chino / Getty Images

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(翻訳:Kaori Koyama)