今日(米国時間2/7)のbitcoinエフェメラは、Andreessen HorowitzのVC Ben Horowitzと、名うてのbitcoinいじめ屋Felix Salmonが行った賭を紹介しよう。Benは複数のbitcoinスタートアップに投資しているし、FelixはTwitterなどで人気があるだけでなく、著名な経済評論家でもある。
簡単な賭だ。NPRのPlanet Moneyが、2019年にアメリカ人に対する標本調査を行う。そして、“過去1か月のあいだにbitcoinを使って何かを買った人が10%以上いたらBenの勝ち。10%未満だったらFelixの勝ちだ”。Planet MoneyのホストJacob Goldsteinが、そう説明している。RapGeniusにSalmonが書いた記事にHorowitzがコメントを投稿したことをきっかけに、二人が賭をすることになった。
勝者はアルパカの靴下を一足もらえる。bitcoinで靴下が買われるのは、たぶんこれが初めてだろう。〔日本のネット通販で一足2500~3000円。〕
Salmonは、Bitcoinの揮発性と優勢化によって、ユーザはそれを使うよりは貯め込んだ方が有利だと思うようになる、と主張する。彼は、アルパカのソックスを買う場合を例に挙げる。あれだけたくさんあったbitcoinが靴下に化けたことを見たユーザは、たぶん狼狽するだろう。ソックスを買ったことは時間とともに忘れ去られてしまうかもしれないが、2009年に誰かがピザ一枚に10000BTCを払ったことは記憶と記録に残る。今ならそのピザは、728万ドルの価値がある。
通貨が投機目的で死蔵されると、その成長を損なう、とSalmonは論ずる。Horowitzはきわめて強気で、2019年までにはbitcoinがインターネット上のデファクトの支払決済手段になる、と予想している。
一方Salmonは、“5年後にbitcoinが一般的な支払手段になることは、ありえない。むしろ、5年後には消滅しているだろう。かすかな思い出として残るだけだ”、とHorowitzの説を否定する。
ぼくは、どっちに賭けるだろうか? ぼくは、Salmonの方がある程度正しいと思う。ぼくの考えでは、今われわれがbitcoinという名で知っているものは一般的なインターネットへと吸収されてしまい、今日存在するbitcoinとは何の関係もない、価値取引の方法が作り出されているだろう。bitcoinは無駄が大きすぎるし、遅すぎるし、未だにベータだ。Windows 8.1の時代である今、Windows 3.1が遠い記憶でしかないように、今の初期のbitcoinは5年後のそれ(ネット上に普及しているデジタル通貨)とは大きく違うだろう。ぼくはBTCに強気で張る人間ではないが、弱気で空売りするつもりもない。世界はbitcoinのようなものを必要としているが、それは今のbitcoinとは違う形のものだ。
[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))