電動自転車Charge Cityレビュー、実用的で万人向けな英国製、価格約15.5万円


英Charge Bikesの創設者であるNick Larsen(ニック・ラーセン)氏と製品担当副社長のPeter Vallance(ピーター・ヴァランス)氏は、電動自転車を購入して所有することの苦痛を軽減し、日常生活で自転車を使う人々やサイクリング愛好家を惹きつたいと考えた。

同社は、週末のレジャーライドに最適な「Comfort」、通勤者向けの「City」、オフロード愛好家向けの「XC」という3つのモデルを販売している。私はしばらくの間、Cityに乗れる機会を得たので、日用品の買い物に出かけ、使い勝手を確かめてみた。

この電動自転車は、250Wを発生するギアハブモーターを搭載。最高速度20km/hまでペダルをアシストする。取り外し可能なロック式バッテリーは、1回の充電で約80kmの距離を走行可能だ。シマノ製Tourney 7段変速機や、前後のライト、折りたたみ可能なペダルとハンドルバー、パンクに強いグッドイヤー製タイヤを装備し、さらにタイヤ空気圧センサー、速度とパワーアシストセレクターを表示する見やすいディスプレイも搭載されている。フェンダー、ラック、便利でダンディなキックスタンドを含めても、重量は約20kgほどに抑えられている。

画像クレジット: Charge Bikes

開梱は簡単で、発泡スチロールの梱包が省かれているのが好ましい。私は手を動かしてモノを作るのが本当に好きなのだが、この自転車の組み立ては簡単すぎた。ハンドルとペダルを広げて前輪を取り付け、シートポストを調整するだけ。タイヤに空気を入れてバッテリーを充電したら、乗車準備完了だ。

まずは平坦な場所から乗り始めた。ほとんどの場合、電動モーターの設定は「最高」で使用した。そうしない理由があるだろうか?シート、グリップ、乗車姿勢は快適で、楽に長く乗れそうだ。

折りたたみ式のペダルには違和感があった。曲がったりしなったりするため、クランクから車輪に伝わる力を失っているのではないかと気になった。壊れてしまうのではないかと心配になる。しかし、折りたたみ式のハンドルバーはしっかりと固定されている感じがして、まったく不安はない。

画像クレジット:Charge Bikes

会社の宣伝文句の1つである「汗をかかずに、行って帰ってこれる」という言葉は、少なくとも私にはまったく当てはまらなかった。平坦な道では十分に速く、ペダルを見事にアシストしてくれるが、私が期待していたような「平地のように坂を登れる」自転車ではない。オークランドにはたくさんの丘があり、地元の食料品店に行くルートにはいくつかの変化に富んだ傾斜があった。最も急な坂道では、アシストレベル5で必死に漕いでも速度は8km/hがやっとだった。

それでも電動アシストがないより、あった方がいいことは間違いない。私が普通の自転車でこんな坂道に挑むことはまずないだろう。普段はクルマでこの食料品店に行くのだが、電動自転車を持っていればクルマを駐車場に置きっぱなしにしておける。素晴らしい。

この自転車にはクリティカルポイントが、決定的なものではないけれどいくつかある。まずフェンダー。便利な装備だが、しばしば曲がってタイヤに擦れてしまう。それから折り畳み可能なペダルは良いアイディアだが、私ならストラップが付いた普通のペダルに交換したい。

坂道を登る途中では、ギアが変速しなくなるという問題にも出くわした。そんな状況でより軽いギアに切り替えられないというのは最悪な事態である。これは親指で電動アシストのパワーを最大に発揮させているときに起こった。また、充電器がひと晩でバッテリーを100%充電できないという問題も発生した。これは何度か起こったし、原因も私にはわからない。一度すべてのプラグを抜き、また差し込むと直る。不思議なことに。

画像クレジット: Charge Bikes

総合的に見て、Cityは一般的な人々が普段の生活で使うための非常に実用的な自転車といえる。購入から保管に至るまで、電動自転車を所有する上で抵抗となる点を、Charge Bikesは本当に減らしてくれた。Cityは同社のサイトで1499ドル(約15万5000円)で購入できる。

カテゴリー:モビリティ
タグ:Charge Bikes電動自転車レビュー

画像クレジット:Charge

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(翻訳:TechCrunch Japan)