ブログ運営で生き残るための29のアドバイス

ブログをベースにビジネス活動を行う人も日本でも増えてきましたが、数としては米国と比較するとまだまだ少ないようにも思います。今回は米国の人気ブロガー、クリス・ギャレット氏が語るブログ運営を成功させるための29のアドバイス集を。どれも簡潔ながら、鋭い洞察が満載の充実した内容になっています。 — SEO Japan

ビジネスとして、もしくはビジネスのために、ブログで成功するためには何が必要なのか?

友人であるCoolest Gadgetsを運営するAIが、彼の次のプレゼンテーションで使用する引用句を求めて私に連絡をしてきたので、いつも通り私は、彼が使用できる以上に多くの情報を提供した。そのまま無駄にしてしまうのはもったいないので、ここで記事として書き出すことにした。

これらは唯一の教訓というわけではなく、ほんの始まりである。もし気に入ったなら、ブログに関する41の秘訣が載っている2008年の記事もチェックしよう。

収入の産出

1. ビジネスの収入面を先送りにしないこと。私は長い間“無料人間”として知られていた。そしてそれは、私の記事が$サインを含むと、人々が怒り出すことを意味した。

2. あなたが商売を行っていることを人々に知らせ、それについて謝らないこと!

3. 収益が出始めたら、1つのことに全てを投資しないこと。収益の流れを多様化する。

4. 多様化は、複数の異なる広告ネットワークに参加することを言っているのではない。

ネットワーキング

5. 私は、自分のキャリアとビジネスに最も貢献した最大の要因は、自分のネットワークであるという結論に至っている。ネットワークはあなたの最もパワフルな資産だが、もっと重要なことに、それは、世界経済が劇的に変化する今後数年のうちにさらに大きな役割を果たすことになるだろう。

6. 私がおかした最悪の間違い(何度かある)の1つは、自分は何でも一人でできると考えることだ。私たちは皆スーパーヒーローではない。

7. 誰を知っているかは、何を知っているかよりもますます大きな意味を持つが、もっと重要なのは、誰があなたを知っていて、誰があなたを信用しているかである。

8. 私は“ネットワークを築く”ことを目指していたわけではなかったが、私のネットワークはフレンドリーであることによって自然と大きくなった。ネットワークを通して、私は最新ニュースや業界の変化について学び、新しいツールや戦術やテクニックを発見し、チャンスや仕事のオファーやパートナーシップや経験を得て、紹介や口コミやトラフィックやリンクを引き寄せ、価値あるアドバイスと指導を受けてきた。そして、もちろん、素晴らしい友達を作った。

9. ネットワークの関係を育て引き込むことを優先する。それはあなたにできる最高の投資の1つだ。

ソーシャルメディア

10. ソーシャルメディアは新しいものではない。ソーシャルメディアを何か特別で違うものとして扱わないこと。それは人間のやりとりが単に加速されたにすぎない。そう、モデムBBSやIRCやUsenetの時代以降、ツールは変化したが、同じ過ちと同じ変化がそこにはあるのだ。

11. 自分のアップデートの向こう側には人間がいるのだということを忘れないこと。人をスプレッドシートの中の数字のように扱わないこと。

12. 誰もあなたに何の借りもない。親しみやすく、気前よく、便利で、面白ければ、成功する。

13. あなたを理解しない人々のことを心配せず、あなたが関係を持つ人々に焦点を合わせる。

時間とお金とリソースの管理

14. 私はあらゆる生産性システムを試したが、自分の体調管理が時間管理よりも大切であるということに気が付くまでは、何も役に立たなかった。良い睡眠を確保し、モチベーションがあれば、同じ時間内により多くのことを終わらせることができる。実際、体調管理ができていなければ、ただ何かを始めるだけのために何もかもが必要になる。

15. 完璧ではなく、進歩を目指す。

16. 先延ばしにしているのなら、理由を理解しようとすること。そのタスクまたはプロジェクトのどんなところにあなたは抵抗しているのか。それは恐れであることが非常に多い。失敗の恐怖はもちろんのこと、時には成功への恐れもある。

17. 何かすごいことを達成するためには、安全地帯の境界線を押し広げなければならない。

18. お金を管理することは、私の悩みの種だ。なぜなら、私はとても酷いお金の習慣の問題を持って育ったからだ。お金は良くも悪くもないということを忘れないこと。ただそういうものなのだ。

19. 借金は本質的に悪いものではないが、負債に借りたお金を費やすことは賢くない。

20. 機内と同じように、他人を助ける前に自分自身に酸素マスクを着用すること。

21. 自分が本当に信じているチャリティや大義に施しをするのなら、罪悪感や義務感からお金を渡すよりも本当に役立とうという気になること。

22. 金銭的なことや法律的なことについてセカンドオピニオンを得るのは構わないということを忘れないこと!

ビジネスを築く

23. 販売およびカスタマーサービスは、優れた製品を持つことと同じ位に大切だ。確かに、優れた製品はほとんど勝手に売れるように思えるが、私は、多くの優れた製品がマーケティングの下手くそな試みが原因で売れ残るのを目にしてきた。

24. あなたがどのように人々を扱うかが、あなたが口コミ、レビュー、証言広告、リピート客を獲得するかどうかを決定するのに大きな役割を果たす。

25. あなたのビジネスに携わる全ての人が販売に携わり、あなたのビジネスに携わる全ての人がマーケティングに携わるということを忘れないこと。私たちは、大小全てのやり取りを基にあなたの全ビジネスを判断する。

26. 自分が接して欲しいと思うようなやり方でビジネスを運営する。

27. ブートストラップと資金援助されたビジネスの両方に取り組んだことがあるが、私はブートストラップの方を好む。外部のお金を使うよりも、収入を生み出す資産を増やし、事業資金支出を持つのだ(そして自己投資する)。

28. 時には、外部のお金を使うことも理にかなうが、投資を得ることはコントロールを諦めることを意味することを忘れずに。

29. 数字や課題を知り、自分のビジネスを推進しそれらのメトリクス及び制約を中心にシステムを築く。

最後に

あなたは、上の教訓の中で私がツールやテクノロジーに関して話していないことに気が付くだろう。それには理由がある。ツールは変化するが、人は簡単に変化しない。私がオンライン記事を書き始めた頃は、HTML、FTP、GIF画像を使っていた…しかし成功か失敗かを決めるのはコンテンツと人間関係だった。私がプログラミングの記事、後にコンサルティングとフリーランスから広告収入を得た時、それは私が使ってワープロソフトや私のフォトショップの技術が理由ではなかった。私がオンラインコースを運営する時、私がPremiseやAmemberのようなウェブサービスを使っているのかを購入前に尋ねる人は誰もいない。

これらの経験が私に気付かせてくれるのだ。そこから得た教訓は、ブログを基盤としたビジネスと同じくらい簡単に、オフラインのリアルビジネスやeコマースビジネスにも簡単に適用できるということを。

ここで共有したいレッスン、もしくは議論したいことはあるだろうか?コメント欄でシェアして欲しい…


この記事は、Chrisg.comに掲載された「29 Blogging Business Survival Tips」を翻訳した内容です。

ソーシャルメディアからマネタイズ、ネットワーキングに時間管理まで様々なアドバイスが満載&どれも経験に裏打ちされた説得力あるものでした。また最後に出てきた「ツールは変化するが、人は簡単に変化しない」という言葉も重かったです。 — SEO Japan [G+]

20%のコンテンツで80%の結果を得る方法

コンテンツマーケティングが重要なのはわかっていても、いざ始めてみようとしてもそもそもブログの記事はどれ位の頻度で書くべきなのか、質と量、どっちを取るべきなのか、1記事のボリュームはどれ位であるべきなのか、、、様々な疑問が思い浮かび実行前に躊躇してしまう人もいるでしょう。今回は米国の人気ブロガーがそんな悩めるブロガー&コンテンツマーケッターに届けてくれたブログのあるべき姿に関するアドバイスを。 — SEO Japan

  • いつ書くべきか?
  • どれくらいの頻度で?
  • ブログ記事はどれくらいの長さであるべきか?
  • スケジュールは組むべきか?

私は、毎週、これらの質問や似たようなものをメールやQ&Aコール/ウェビナーやクライアントから聞かれる。

コンテンツが超重要になっている。以前はコンテンツが王様なのかどうかについて話したものだったが、今、私は転換を目にしている。

今は、コンテンツ・クリエイターが王様だ。

王冠を守ることがこれまで以上に大変になっている。

問題は、人々が、時間がないとか、不十分だとか、十分にクリエイティブではないという考えに捕らわれていることだ。シェアすることがたくさんある人々は、ただ自分がこのコンテンツビジネス全体に向いていないように感じ、欲求不満からあきらめている。

そして、それはほぼ全てのケースで真実ではない。

いつも通りのことでは助けにならない。古い教義が欲求不満を引き起こしているのだ。ここにいくつかの課題がある。

  1. 第一に、ブログの世界で増大した標準的な回答はあるが、それらの回答があなたにとって適切であるという意味にはならない。
  2. 第二に、少し柔軟性を持つことであなたが成功する可能性は高くなり、あまりにも柔軟性に欠けるアプローチが生産性の低下を引き起こすということがあり得るかもしれない。
  3. 最後に、大事なのは、書くことではなく、そのライティングが何をするかである。

最初の疑問についての議論から始めよう…

より多くより頻繁なコンテンツの利点

可能ならば、より多くのコンテンツを生産することにはメリットがあると言ってもいいだろう。

各コンテンツが、あなたのプロモーション部隊における一人の戦士としての可能性を秘めている。一般的には、より多くコンテンツは、より多くのトラフィック、リンク、エンゲージメント、オプトインなどを意味する。

より多くの記事をより頻繁に投稿することは、オーディエンスと検索エンジンにあなたが今も存在しているという強力なシグナルを送る。しばらくの間誰かから連絡がないと、あなたは忘れてしまうか、彼らが今も活動しているのかどうか不思議に思う。私が今もここでブログを書いているのかどうかの質問をもらったことがあるということは分かっている!

ライティングのスケジュール

一部のニッチでは、毎日新しいものを手にするだけでなく、1日に複数回それを手にすることを期待するだろう。私が考えているのは、テックやガジェットのようなニッチだ。

もしあなたが最新ニュースについて書くのなら、コンテンツを直ちに配信する必要がある。早起きの鳥は虫を食べることができる(早起きは三文の徳)からだ。しかし、もしあなたが社説やハウツーものや超厳しい時間スケールではないものを書くのなら、一息つくこと。2番目のネズミがチーズにありつく。

それでは、これはスケジュール通りに書くべきだということを意味するのか?週1から始めるとか?

必ずしもそうではないが、この話はまた後でしよう。しかしながら、オーディエンスが定期的な新しいコンテンツを予測し始めることができれば、それは大きなオーディエンスのメリットになり得る。

数少ない記事の利点

少ない数の記事を書くのであれば、あなたは自分の時間をそれらの数少ない記事を最適なものにすることに多くの時間を費やすことができる。

  • リサーチにより多くの時間をかけることができる。
  • より磨きをかけ、編集をすることができる。
  • より良いグラフィックやリンクを調達することができる。
  • 自分のコンテンツを異なるメディアにリパーパスすることができる。
  • 自分の記事の宣伝により多くの時間をかけることができる。

コンテンツの長さはどうだろう?少ない頻度で書くのなら、より長い記事を書くことができるのでは?

私はかなり長い記事を書くため、人々に短い記事を書くように言うことは難しい。

実際、この記事では、いつもよりも少なく書く努力をしたのだが、それでも1000語以上になってしまった。

コンテンツの長さに関しては正しい答えも間違った答えもない。必要なだけ書いて、そこで止めるのだ!

通常、記事は編集から恩恵を受ける。スリム化することは、特に注意散漫なこのご時勢では、消費の助けとなる。注意持続範囲は引き伸ばされるが、だからと言って徹底的な記事を書くことができないということではない。注意を引かなければならないだけで、そうする価値はあるのだ。

そして、重要な点へと移ろう。

長さや頻度でコンテンツをジャッジするな!

最も重要なのは、“いつ”や“どれくらいの量”ではなく、“何を”だ。

共有すべきものがある時にのみ書くのだ。

十分に書いていないからとか守るべきスケジュールがあるからといって、自分に書くことを強いれば、あなたのライティングは苦しむことになるだろう。

チェックボックスを満たすよりも影響を及ぼすことの方がより重要だ。

賛成する?もしあなたがページビューや検索トラフィックのためではなく人のために書くのなら、少なくともそれについて検討すべきだ。

では、どうやって影響力のある文章を書くのか?

ページビューよりも影響力のために書くには

影響力のために書くことは、科学というよりはアートだが、あなたがすべきことがいくつかある:

  1. 目的を持って書く – あなたが生み出そうとしている結果は何なのか?もしもあなたのライティングが目的を持っていなければ、自分が成功したのかどうかを知るのは難しい。私が以前書いたおじけづくことに関する記事の裏にある意図が分かるだろうか?それにはいくつかの目的があったのだ。
  2. 感情を利用する – 人々にある方法を考えさせたり、あることをさせたりしたいのなら、彼らの心を動かす必要がある。インスパイアし、意欲を起こさせ、感情に訴えるストーリーを伝え、あなたの内なる真実と脆弱性を見せるのだ。自らの課題と苦闘を共有するのだ
  3. WIIFM – 大部分の人的交流には、“私にはどんな利益があるのか?(WIIFMとは、What’s In It For Me?の略)”の要素がある。読者が自分にとって利益のあることをすぐに理解しないのならば、あなたは失敗したことになる。
  4. 消費 – 私は文法に厳しくない(恐らくあなたも知っている通り)が、編集しようと試みることはする。簡潔にするするための編集は素晴らしいが、物事を明確にして消費を妨げるものを削除するためにも編集するのだ。もしあなたのオーディエンスがあなたのメッセージを最初から最後まで理解しなければ、彼らはそれに対して行動を起こさないし、それを広めることもしない。パッと見て分かる、興味をそそる、理解しやすいものにするのだ。私がどのようにこの記事の書式を整えたか見れば、その理由が分かるだろうか?
  5. あなたが何を意味するかではなく、彼らが何を理解するか- 前項とかなり関連している。私は、この記事を読んで私が意図しなかったメッセージを持ち帰る人がいるということを知っている。それは常に起こるものだ。時に、人々は文脈からあなたが言いたいことを意図的に感じ取り、時に、あなたが決して書いていないフレーズの幻想を起こす。人々はあなたの意図を勘ぐるだろう。あなたはそれをどうすることもできないが、自分のメッセージができるだけ上手に理解されるように努力することはできる。できる限り少ない歪曲で伝えるのはあなたの責任だ。
  6. 賛同を得る – 説得したいのなら、あなたがそのページにいる必要がある。はやめしょっちゅうの賛同を得るのだ。健全な議論で自分の要点を築き上げるのだ。アイディアや事実を用いて人々をただ殴打してはいけない。あなたは私がこの記事のどこで質問をしたか分かるだろうか?
  7. リンクバック – 自分の古い記事にリンクすることは、それらに新しい命を与え、検索エンジンに強力なヒントを与えることにもなる。もしあなたが他に何もしないのなら、自分のアーカイブから古い逸品に常にリンクバックするようにすること。
  8. リンクアウト – リンクアウトはオーディエンスの役に立つだけでなく、検索エンジンにも有効だ。運が良ければ、他のブロガーにあなたのことを気付いてもらうことになるかもしれない。
  9. 画像 – 人々が画像を好むということには、FacebookとPinterestで気が付いていなければならない。私は、自分自身の写真を使うのが好きだ。なぜなら、それらは私のページにユニークなパーソナリティを追加するからだ。しかし、あなたがアーティストやフォトグラファーになる必要はない。今日の記事にある写真が証明しているように!
  10. 行動喚起 – 自分のゴールに戻る。あなたが人々にして欲しいこと、彼らにとって利益になること、次にすべきことを伝えるのだ。それを共有しやすくする。見出しとURLがソーシャルメディアで機能するようにする。

それぞれの長所?

もうあなたは、CopybloggerSocial Media Examinerなどの多くのサイトがなぜマルチ・オーサーのブログなのか分かっただろう。量とスケジュールと質を自分だけで維持するのは難しいのだ。運営者が1人きりの場合、あなたは恐らく選択をしなければならないだろう。

あなたがチームの道を進む場合に頭に入れておく必要があるのは、それでもオーディエンスはあなたが船の舵をとることを必要としているということだ。グループを作ることによって自分の声を失わないこと。

結論

あなたはこの記事から何を覚えているだろうか?あなたは何を持ち帰るつもりだろうか?

私が自分の仕事を的確に終わらせたのなら、あなたは、大事なのはあなたの持つ影響力であって、どれだけたくさんおよびどれだけ頻繁に書くかではないということを覚えているはずだ。

何週間も書かないにもかかわらず私のリストが成長し続けているのにはそれなりの理由がある!

そうは言っても、あなたは以下のことを考慮しなければならない…

  • ニッチの期待
  • あなたが作っているコンテンツの種類
  • コンテンツの裏にあるあなたの意図
  • あなたにできること

私は、ページビューや広告クリックや最新ニュースのためではなく、私が言うべきことを聞きたいと思うようになる少ないオーディエンスを集めるために書く。私にとっては、たとえ時間とエネルギーがあったとしても一日に4回書こうとするよりも、少しでもインパクトのある記事を書く方がいいのだ。

あなたは、自分が何を生み出すことができ、将来何を生み出すことができそうかを理性的に見て、トラフィックや検索結果のようなことと同じ位に、自分のコンテンツのクオリティと影響力を維持することを最も意識する必要がある。もしあなたが1日に4つのトップクオリティの記事を投稿し、それを継続することができるのなら、そうするのだ。私は以前に挑戦したが、疲れ果ててしまった。

あなたはどう思うだろうか?反対意見も歓迎だ。コメント欄にあなたの考えを共有しよう…


この記事は、Chrisg.comに掲載された「How to get 80% of the results with 20% of the content」を翻訳した内容です。

正解はないといいつつも、色々と参考になる示唆に富んだ記事でした。あなたのブログ&コンテンツマーケティングを一歩進めるきっかけになれば幸いです。しかしページビューより影響力、という一言は名言でした! — SEO Japan [G+]