複数のクラウドとオンプレミスを運用している企業にインフラを提供するスタートアップCloudNatixは、450万ドル(約4億7000万円)のシードファンディングを調達したと発表した。今回のラウンドは、米国と日本のB2Bスタートアップに特化した投資会社のDNX Venturesが主導し、Cota Capitalが参加した。既存の投資家であるIncubate Fund、Vela Partners、468 Capitalも出資した。
また、DNX VenturesのマネージングパートナーであるHiro Rio Maeda(前田浩伸)氏を取締役に迎えた。
CloudNatixは、Google(グーグル)でリードエンジニアを務めていた最高経営責任者のRohit Seth(ロヒ・セス)氏が2018年に設立した。同社のプラットフォームは企業のインフラストラクチャの支出を分析し、自動化を活用して複数のクラウドにまたがるIT運用を効率化することで、ITコストの削減を支援する。CloudNatixの一般的な顧客は、毎年50万ドル(約5200万円)から5000万ドル(約52億円)をインフラに費やしており、オンプレミスのネットワークに加えて、少なくとも1つのクラウドサービスプロバイダを利用している。
KubernetesやPrometheusなどのオープンソースのソフトウェアをベースに構築されたCloudNatixは、すべての主要なクラウドプロバイダーとオンプレミスのネットワークで動作する。DevOpsチームの場合、レガシーアプリケーションと最新のクラウドネイティブアプリケーションの両方を実行するインフラストラクチャの構成と管理を支援し、オンプレミスネットワークからクラウドサービスへの移行をより簡単にする。
CloudNatixはVMWareやRed Hat OpenShiftと直接競合する。どちらのサービスもベースプラットフォームに限定されているが、CloudNatixはベースプラットフォームやクラウドサービスプロバイダにとらわれないことが利点だと、セス氏はTechCrunchに語った。
CloudNatixのシードラウンドは、エンジニアリング、カスタマーサポート、営業チームの拡大に使われる。
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(翻訳:塚本直樹 / Twitter)