あなたの仕事が何かを人に教えること…つまりtutor(チューター)…で、しかもその仕事をオンラインで…つまりインターネットを使って…やりたいなら、そのためのツールをCoachという名のスタートアップが提供してくれる。
CEOのSpencer Fryは前にも、CarbonMadeという似たようなプラットホーム…人の足場となるようなサービス…を作ったことがある。そこは、デザイナーやアーチストが自分のポートフォリオを簡単に展示できる方法を提供した。でもCoachはそれよりずっと難しい、と言う。構成要素がとても多いからだ。
どんだけ多いかというと、Coachがユーザーに提供するものは、1)Webサイトビルダー、2)オンラインの支払い決済システム、3)ユーザーのユーザー(生徒)も見られるスケジュール用カレンダー、4)教材見本など補助的コンテンツをパブリッシュするためのツール、5)生徒たちの情報を記録しておくためのデータベース、6)ユーザーがCoachのチームメンバーやそのほかのユーザーからサポートを得られる方法、以上だ。
これらの一つ一つは、きわめてありふれているが、でもFryに言わせると、これまで“ビジネスツールとマーケティングの素材を一つにまとめたサービスはなかった”そうだ。
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“このサービス/プラットホームはユーザーのビジネスのためのハブで、そこではビジネスに必要なことが何でもできる。多機能WebサイトビルダーSquarespaceと、支払い決済サービスSquareを合わせたようなサービスだ”、と彼は述べる。
Fryがさらに強調するのは、Coachが”オープンプラットホーム”ではないこと。言い換えると、それ自体が教える側と生徒のためのマーケットプレースではなくて、教える側が生徒と自分のWebサイト上でコネクトするために必要なツールを提供する*。ただしCoachの上で多くの先生の中から良さそうなのを生徒が見つける、という意味では、徐々にマーケットプレース的にもなっていくだろう、という。〔*: Coachの上には生徒が先生とコミュニケーション〜対話する便宜はない。本格的なメニュー展開やコンテンツ展開もCoach上ではできない。などなど。〕
Coachは一応、教える人(チューター)のためのサービスとなっているが、現実にはトレーナー、セラピスト、デベロッパーなど、いろんな仕事の人が利用している。彼のガールフレンド(ライターとしてコピーライターの術を教えている)も、その一人だ。要するに時間制で何かの仕事をして、自分を宣伝し、支払いもオンラインで得る、という生き方をしたい人なら誰でも利用できる。
Coachの収益源は、支払いが発生したときの手数料だ。将来的には、カスタムドメインの提供など、有料のサービスも提供したい、とFryは言っている。
FryとNational Capitalの投資家たちのインタビューを読むと、彼のビジョンがさらによく分かる。ほかに、SkillshareのMike Karnjanaprakorn, SeatGeekのJack Groetzinger, DynのJeremy HitchcockらもCoachに投資している。