ボウイのLife on Mars?をBGMにFalcon Heavyが宇宙へ――メインブースター回収失敗映像も

先月のFalcon Heavyの打ち上げを見た人も見損なった人々もこの短いビデオクリップは興味深いだろう。イーロン・マスクのTeslaと宇宙服を着たStarmanが準備されるようすから、ロケットの搬出、打ち上げ、さらにはブースターの回収まですべてがプロの手によってビデオ化されている。

デヴィッド・ボウイのLife on Mars?をBGMにした2分のクリップにはダミー・ペイロードの搭載、ハンガーから引き出されるロケット、オンボードカメラで撮影されたTeslaとStarman、青い地球、惜しくも海中に落下するメインブースターなど数々の貴重なシーンが散りばめられている。

Falcon Heavyのテスト飛行を詳しくウォッチしていた視聴者にもこのビデオは初めてみるシーンがたくさんある。特にFalcon HeavyのメインブースターがSpaceXの自動航行艀をニアミスして大西洋に巨大なしぶきを上げる部分が公開されたのはこれが最初だ。多数の重要な場面が目まぐるしいほどのスピード描写されている。

自動航行艀からの映像はリアルタイムでは公開されず、SpaceXは記者会見の場で洋上回収が失敗に終わったことを発表した。ブースターが直近に落下したため艀のスラスターが損傷したという。

上にエンベッドした『ウエストワールド』のプロデューサー、ジョナサン・ノーラン製作のビデオの終わり近くで2基のサイドブースターがシンクロして着地する。これはFalcon Heavyのテスト打ち上げというミッション全体をよく象徴するものだろう。SpaceXにとって完璧に近い成功だった。

〔日本版〕ビデオの最後の場面はグリーンの表示で *Made on Earth by humans*(人類によって地球で製作された)と記されている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

赤いテスラには「スターマン」が乗っていた――イーロン・マスクのFalcon Heavy、打ち上げ準備完了

イーロン・マスクはケープカナベラルでSpaceXが始めて発射するモンスター、Falcon Heavyの最終点検に忙しい。今回のペイロードはマスクの愛車、チェリーレッドのTesla Roadsterで、ロケット先端のファエリング内に設置されて宇宙に飛び出す。

このTelsaにはドライバーが乗っていることがInstagramに投稿された写真で判明した。SpaceXが開発したクールな宇宙服を着用したダミーの宇宙飛行士だ。マスクはこのドライバーをデビッド・ボウイーの曲にちなんでStarmanと名付けている。

打ち上げは火曜日の東部時間午後1:30に予定されている〔日本時間2/7明け方〕。願わくば、ボウイーの名曲に乗って無事に宇宙に飛び出してもらいたい。

Instagram Photo

今回のペイロードはもちろんFalcon Heavyのテスト用ダミーだが、宇宙に送られる物体としていちばん愉快なものだろう。同時に人類が環境に与える負荷を最小限にするためにイーロン・マスクが挙げてきた業績や地球外に植民するというビジョンを巧みに象徴するものとなっている。

TechCrunchでは記者がケープカナベラルに出向き、現地からこの歴史的打ち上げをレポートする。ご期待いただきたい。

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