アマゾンがML学習用カーレースDeepRacerデバイスソフトのオープンソース化を発表

Amazon(アマゾン)が2018年にAWS DeepRacerを発表した際、それは開発者が機械学習を学ぶのを助ける楽しい方法として意図されていた。その後進化を遂げ、DeepRacerのコンペを取り入れてきたが、米国時間4月27日に同社は新しい機能を追加することを発表した。それは、ミニカーを走らせるために同社が作成したソフトウェアをオープンソース化するというものだ。

DeepRacerは、Ubuntu LinuxとアマゾンのRobot Operating System(ROS)を搭載したミニコンピュータを中核としている。同社はデバイスソフトウェアを開発者に公開することで、クルマのデフォルト動作を変更できるようになり、よりクリエイティブな利用を促進できると考えている。

「AWS DeepRacerのデバイスコードがオープンソース化されたことで、現在トラックで使用されているレーシングカーのデフォルト動作を迅速かつ簡単に変更できます。対策を講じて他のクルマが追い越すのをブロックしたいですか?A地点からB地点まで自動車を速く走らせるために、独自のカスタムアルゴリズムを導入したいですか?あなたはそれを夢見てコードを書くだけでいいのです」と、アマゾンはオープンソース化を発表したブログ記事で述べている。

2018年に車両を導入した後、アマゾンはDeepRacerのリーグを展開し、最近ではバーチャルレースも実施している。実際に同社は2020年3月にリーグを再編し、新たな人々がこの技術に関わるのを奨励した。オープンソースのコンポーネントを追加することで開発者が自分で作る機会を得て、これまで不可能だった新しい利用層を車両に追加しさらに関心が高まる可能性がある。

AWSのMarcia Villalba(マルシア・ビラルバ)氏が3月のブログで述べたように、これは開発者に機械学習の基礎を教えることを目的としている。

「AWS DeepRacerはAWS DeepRacerコンソールで仮想的にレースをしたり、AWSや顧客のイベントで物理的にレースを行ったりすることで、『強化学習』モデルをテストするために設計された1/18スケールの自律的なレースカーです。AWS DeepRacerはMLの経験のありなしに関わらず、あらゆるスキルレベルの開発者を対象としています。AWS DeepRacerを使ってRLを学ぶ際には、AWS DeepRacer Leagueに参加して楽しくかつ競争の激しい環境で機械学習を体験できます」。

クルマのソフトウェアをカスタマイズしたい場合、プロジェクトのドキュメントはGitHubAWS DeepRacer Open Sourceページで入手でき、6つのサンプルプロジェクトから始めることができる。

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カテゴリー:人工知能・AI
タグ:AmazonDeepRacerAWS機械学習

画像クレジット:Amazon

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(文:Ron Miller、翻訳:塚本直樹 / Twitter