Hatch LabsのCEOでファウンダのDinesh Moorjaniらが作ったKleverbeastは、プログラミング経験のない一般大衆でも、コンテンツの充実した美麗なアプリケーションをわずか数分で作れるというツールだ。それが今日から公開ベータを開始する。基本的にこのツールは、ユーザがビデオや画像などお好みのメディアをドラッグ&ドロップでレイアウトしていくことが、使い方の中心だ。
10〜15年前には、Webサイトはコードを書ける人やデベロッパを雇うお金のある人しか作れなかった。今日では、TumblrやWordPressのようなサイトを利用して、誰もが自分のWebサイトを作れる。
でも、アプリケーション(ここではとくにモバイルのアプリ)となると、そうはいかない。とくに、複雑でプロ級のアプリケーションを、しろうとが自分で作るのは無理だ。Moorjaniによると、今アプリケーションの開発をデベロッパたちに頼むと、そのコストは最低でも2万ドル、上は7桁(数百万ドル)まで軽くいく。
Kleverbeastはこの、一般大衆の接近を阻む壁をぶち壊すために、一から十まで完全に揃ったアプリケーション制作ツールを月額29ドルで提供する。しかも完成したアプリは、iPhone、iPad、Androidなど複数の主要なプラットホームで同時に展開できる。
ユーザが自分のアプリで利用できるメディアや機能は、写真、ビデオ、アニメーション、画像のイフェクト、ソーシャルメディアの統合など、何でもありだ。コンテンツのアップデートは、いつでもできる。また、完成したアプリはユーザが自分のモバイルデバイス上でテストできる。
実際の作例を見ていただこう: これ、これ、これ、そしてこれなんか。
Kleverbeastは自社のデザイナーたちが作ったテンプレートをたくさん提供しているし、それらはユーザが自由にカスタマイズできる。Moorjaniの構想では、今後は外部のデベロッパが自作のテンプレートを提供できるようにしたい、という。
このようなアプリ制作サービスはこのところ、Yapp EventsやAppy Coupleなどの新顔が続々登場してにぎわっているが、Kleverbeastは対応プラットホームでも、またアプリのタイプでも、包容力が大きい。テンプレートは、ファッション、写真、アドバイス、デザイン、中小企業などなど、さまざまな業種業態をカバーしている。
Kleverbeastでアプリを作るのが、どれだけ簡単か。この記事の取材時に同社のチームは、わずか20分で私にアプリを作らせてくれた。下の画像は、そのホームページのスクリーンショットだ:
このサービスは今日(米国時間2/14)から公開ベータだ。無料の、7日間試用サービスもある。