7月31日、SENSETIONは個人間ファッションレンタルサービスの「dress box」のオープンベータ版をリリースしたと発表した。
dress boxはデートや結婚式などに着ていくドレスやワンピースを個人間で貸し借りできるサービスだ。
ドレスを借りるユーザーがサービス上で着たいドレスを選ぶと、自宅にそのドレスを届けてくれる。価格は2980円、4980円、6980円、9980円の4段階が用意されており、レンタル価格はドレスを貸すユーザーが選択する。一度レンタルすれば、2週間継続して借りることができる。
着終わったドレスを返却するためには、付属の返却BOXにドレスを入れて返送するだけでいい。クリーニングの必要はない。
dress boxで借りることができるドレスは、他のユーザーが同サービスに預けたものだ(ただし、サービス開始当初はSENSETIONがドレスを用意)。ユーザーはクローゼットに眠ったままになっているドレスをdress boxに預けることができるだけでなく、もしそれが貸し出しされれば、レンタル料の50%を得ることができる。
預けたドレスはユーザーが好きなタイミングで返却してもらうこともできる。なので、dress boxを貸し倉庫サービスの代わりに利用するのもいいかもしれない。
「サービスのアイデアが生まれたのは、当時の交際相手のクローゼットを見た時でした。彼女のクローゼットにはいくつものドレスが眠ったままになっていたにも関わらず、『前回の結婚式と同じだから、次には着ていけない』と話していました。それを聞いたとき、この眠ったドレスを有効活用できるはずだと思ったのです」(SENSETION代表の有吉洋平氏)
現在、サービス上にはchloe、kate spade new york、Chestyなどのブランドから約100着のドレスが掲載されている。
日本にはすでに、dress boxと似たファッション・レンタルサービスがいくつか存在する。airClosetやメチャカリなどがその例だ。
有吉氏はそれらのサービスとの差別化について、「他のサービスは日常で使う服の取り扱いが多いが、dress boxでは記念日デートなどの特別な日の服を、必要なときにだけ借りることができる。また、個人間のレンタルなので、『おしゃれなあの人から借りる』など、人を軸にした服選びができることは新たな価値だと思う」と語った。