物のインターネットをJavaScriptで動かせるDIYボードEspruinoがKickstarterで資金募集中

Arduinoはすばらしいけど、初心者が手を出すには少々難しい。Espruinoは、“世界で初めてのプロアマ両用のJavaScriptマイコン”としてここ2年ほど一部のマニアたちに人気があったが、イギリスのケンブリッジに住む作者のGordon Williamsは、これをさらに磨き上げるためにこのたびKickstarterに登場させた。

Kickstarterで資金募集を開始したWilliamsの目的は、このオープンソースのハードウェアのためのソースコードを完成させて、正規のオープンソースコードとしてリリースすることだ。EspruinoプロジェクトのページでWilliamsは、Kickstarterに‘上場’したもう一つの目的は、Espruinoのソフトウェアをプレインストールしたボードを発売して、買った人がすぐにプログラミングを開始できるようにすること、と言っている。

このような、“物のためのJavaScript”というコンセプトは、デバイスが実際に目的どおりに動くようになるまでの過程を大幅に単純化するから、ハードウェアハッカーにとっては大歓迎だ。Williamsは、LEDを点滅させるだけ、という簡単な例で、EspruinoとArduinoを比較している。後者は、こんな簡単なものでもコードはかなり複雑になる。EspruinoのJavaScriptは、Web開発をちょっと経験した者には親しみやすいだけでなく、変更も拡張も容易にできる。Arduinoでは、同じことをやるために大量の作業が必要だ。

Williamsはソフトウェアデベロッパで、過去にAlteraやMicrosoft、Nokia Collbaoraなどで仕事をした経験がある。そして今は自分の会社で、音楽を3Dで視覚化するソフトMorphyreを作ってている。彼はケンブリッジ大学のコンピュータ科学出身だが、ハードウェアDIYのマニアでもある。彼がEspruinoを作ったのも、イベント駆動型のプログラミングにより、彼と同じ楽しみを分かち合える人びとを増やしたいからだ。

これを欲しい出資者は19ポンド以上を出す。発売予定は2014年の1月だ。Williamsは、ハードウェアの製作では経験豊富なので詳細な生産計画もすでに作ってある。出資額の多い人には、低電力消費の無線ラジオや多色LEDライトなども提供される。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))