農業や農業関連の技術をクラウドファンディングで育てるAgFunderが、その最初のプロジェクト、農家のためにデータと分析を提供するOnFarmへの、資金募集を成功裡に完了した。
OnFarmのCEO Lance Donnyによると、匿名の機関投資家1名を含む計6名の投資家が、同社の最初の資金調達ラウンドに対して80万ドルをコミットした。
カリフォルニア州FresnoのOnFarmは、家族の家業であるぶどう農園で育ったDonnyの経験が着想のベースになっている。
ソフトウェア企業で数年を過ごしたDonnyはその後農業へ回帰し、カリフォルニア州Oaklandで灌漑管理技術を売っているPureSenseのCFOになった。
PureSenseで仕事をしながらDonnyは、テクノロジやその関連サービスが農業にもたらす問題に気づき始めた。農業の役に立つと称するツールはたくさんあるが、すべてのデータを分かりやすい形で統合するツールがなかった。
そこで彼は、OnFarmを創業した。Donnyは曰く、“うちには農業のためのIoTプラットホームがあり、農場のさまざまなデバイスからの、それぞればらばらなデータを、一つのソフトウェアプロダクトへ統合している。そういう意味でうちは、農家のためのオペレーティングシステムのようなものだ”。
農業へのテクノロジの利用は、まだ萌芽期とはいえ、投資家たちからの注目を集め始めている。そして、すでに相当額の出口を獲得したところもある。
今月初めには、テクノロジで収穫量を上げるというサービスBioConsortiaが、Khosla VenturesやOtter Capitalから1400万ドルを調達した。またGranular(元Solum)は、Khosla Ventures、Google Ventures、Andreessen Horowitzらからの1700万ドルの初期投資に加えて、さらに420万ドルを獲得した。1月初めには、FarmlogsがDrive Capitalから400万ドルを調達した。中西部のVCであるDrive Capitalは、Sequoia CapitalのパートナーだったMark KvammeとChris Olsenが創業した。
またClimate CorporationがMonsantoに買収されたとき、その11億ドルという巨額の出口から、Founders Fund、Khosla Ventures、Google Ventures、New Enterprise Associates、Index Ventures、Atomicoなどなどの面々が大いに潤った。
Donnyはこう言う: “大農場はテクノロジをかなり採用しつつあり、ここ数年でそのROIも実証され始めている”。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))