日本のユーザーが動画ストリーミングを視聴する時間は米国の2倍。だが一方で視聴する動画本数では米国の約半分になっている――インターネット視聴率やデジタルメディア分析を手掛けるコムスコアが1月21日に発表した「日本のパソコン経由の動画ストリーミングサイト利用状況に関するレポート」からそんな利用実態が明らかになった。
この調査は2014年11月に、家と職場でインターネットを利用する15歳以上ユーザーを対象にしたもの。まず国内オンライン動画サイトの日本国内トップ10を見ると、Google Sites(YouTube)のユニーク視聴者数が5066万人。2位がFC2 inc.で2100万人、3位がKadokawa Dwango Corporation(ニコニコ動画)で1973万人となった。YouTubeを擁するGoogleが2位の2倍以上の視聴者数を誇っているという。
動画視聴者がインターネット人口に占める割合を日米で比較すると、米国が89.4%であるのに対して日本は79.8%と10 %ほど低い。その一方で、日本では1動画視聴あたりの利用分数が10.2分なのに対して米国は2.4分と短い。また1視聴者あたりの1カ月の利用分数では日本が2747分だが、米国はその約半分である1254分となっている。では米国では動画が視聴されていないかというと、そうではなくて、1カ月の動画視聴回数をみると米国は517.4回で、日本(268.5回)の約1.7倍となっている。
つまり、日本では視聴する動画の数は少ないものの、長時間の動画を好む傾向にある。一方で米国では短い動画を次々に視聴するという傾向があるようだ。
photo by Evan Blaser