FireflyはStrong Outdoorの屋外広告事業を買収するとともに、フリートオペレーターのSallyの広告パートナーになることで、ニューヨーク市での広告事業を拡大する。
Fireflyは2018年にローンチ(未訳記事)し、Uber(ウーバー)やLyft(リフト)の車両上部にデジタルディスプレイを提供することで、地理や時刻、人口統計などに基づいたターゲット広告広告を掲載することで収入を得ている。Lyftは2019年に普通のタクシーの広告にも進出し、Strongのデジタル事業の買収(未訳記事)によってビジネスが加速した。
Fireflyの共同創業者でありCEOのKaan Gunay(カーン・グナイ氏)によると、今回の提携で同社はStrongの非デジタルタクシー広告もコントロールできるようになるという。
Fireflyは最終的に、これらの広告ユニットをデジタルに移行させる計画だが、そのタイミングは広告ビジネスがどれだけ早く利益を得られるかによるかかっている、とグナイ氏はいう。結局のところ屋外広告は、誰もが家に閉じこもっているこの時期にはあまり魅力的ではない。一方で、グナイ氏は伝統的な広告インベントリーも販売できることに満足していると述べた。
彼はまた、Fireflyのビジネスはパンデミックで減速したにも関わらず、よりターゲットを絞った同社のデジタルアプローチによって、タクシー広告に新たな顧客をもたらすことができると確信していると述べた(ニューヨークでFireflyで広告を出しているブランドはプーマ、ダンキン、Truly、コルゲート、ステラ アルトワ、セブンイレブン、パパジョンズ、ポストメイツが含まれる)。そして今回の買収にわかるように、Fireflyは事業拡大と投資を続けている。
このような従来型の広告への動きによって、Fireflyは単なるタクシー広告ビジネスになる危険性があるかどうか尋ねたところ、グナイ氏は「絶対にない」と述べた。そしてFireflyは依然としてテクノロジー企業であると同時に、従来型のタクシー広告の魅力を指摘し、従来のタクシー広告は「ニューヨークのインフラ」だと述べた。これらの契約によって、Fireflyはニューヨーク市場において42%のシェアを獲得したともいっている。
Havas MediaのLisa Evia(リサ・エヴィア)氏は声明で「今日のアテンションエコノミーでは、適切なマーケティングは有益なだけでなく、絶対に不可欠なものだ」と述べている。「Fireflyは、消費者体験と地域の環境に溶け込んだ感覚を持ちながら、パーソナルでインパクトのある方法でユーザーにリーチする機会を提供している」。
カテゴリー:シェアリングエコノミー
画像クレジット:Firefly