自分でWebサイトを作ったことのある人なら、Font Awesomeをご存知だろう。無料のアイコンを500以上も提供し、それをわずか1行のCSSで利用できるサービスで、今ではホワイトハウスのオフィシャルWebサイトをはじめ、世界中の約4000万のWebサイトが使っている。
今回、Font Awesomeの作者Dave Gandyが、FAからの前進の第一歩として、会員制サービスFonticonsを立ち上げた。
Fonticonsを作ったGandyとTravis Chaseは、同じ町内で育った幼なじみだが、二人は再びいたずら友だちになってFonticonsを始めることになった。
このサービスにはFont Awesomeの機能もそのまま含まれ、有料会員には新しい機能が提供される。有料プランの料金は最大で年間99ドルまでだ。
新しい機能のひとつが、アイコンキットの作成だ。これは、自分のサイトが使うアイコンをあらかじめ指定しておき、不必要なアイコンがロードされないようにする。そしてどのアイコンも、ユーザのサイトがそれらをいちばん高速にロードできるサーバからサーブされるようにする。
有料会員のための第二の機能は、ベクタアイコンのインポートだ(たとえばユーザの会社のロゴなど)。それらもキットにインポートされるから、ほかのアイコンと同じように使える。
Fonticonsにはマーケットプレースもあるので、そこで人気のデザイナーから自分専用のアイコンセットを購入できる。今、その‘店頭在庫’は1万種類ぐらいあるそうだが、でも今後デザイナーがどんどん増えれば天文学的な数になるだろう、と同社は言っている。
マーケットプレースでは、アイコンをデザイナーに特注することもできるから、既存のアイオンセットにないものを、補うことができる。
GandyとChaseによると、新しい機能は十分に魅力的だから、FAからFonticonsへの乗り換えはスムーズにいくだろう、という。とは言うものの、FAはそのまま残ってしかも無料だから、今後も利用価値は十分にある。しかもGandyらは、FAのアップデートは今後も続ける、と言っている。