独立系M&A仲介企業fundbook(ファンドブック)は7月8日、同社M&Aプラットフォームのうち、M&Aマッチング後の交渉フェーズから最終合意までの交渉過程をオンライン上で可視化するM&A特化型システム「fundbook cloud」部分について、無料公開すると発表した。これにより、交渉中のアドバイザーのサポートがかたよることなく、透明性の高いM&Aが可能になり、さらに対面での取引が難しいコロナ禍での交渉も安全に行えるようになるという。
fundbookは、譲受企業が自ら候補先を選んでマッチングが行えるM&Aプラットフォームを2018年7月から展開している。これまでのM&A仲介で課題とされてきた「アドバイザーの先入観に左右されがちな属人的要素」を排除でき、時間や場所にとらわれないマッチングも実現するというものだ。
このM&Aプラットフォームを、「公平でスピーディーなM&Aを実現する総合プラットフォーム」に発展させようと、fundbook cloudとして「ディール管理」機能と「データファイルの受け渡し・保存管理」を可能にするクラウド機能を追加した。これら機能は、同社M&Aプラットフォームでマッチングを行い、ディールフェーズに進む譲受企業向けのサービスとなっている。
ディール管理については、M&Aの交渉に関わる日程やタスクを一元管理するというものだ。
データファイルの受け渡し・保存管は、交渉で必要となる機密情報や重要書類のやり取りをfundbook cloud上だけで安全に行い、送付履歴や修正履歴などの一元管理を可能にするというものだ(今回の実装では最終契約フェーズ前までのデータに限定)。
今後は、「ブラックボックスになりがち」なM&Aプロセス全体の可視化や、M&A後の統合プロセス(PMI)の管理機能なども加えて充実させゆくという。
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