ビッグデータ技術者のいない中小企業のためにHadoopクラスターを5分で立ち上げるGalactic Exchangeがオープンソースでスタート

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Galactic Exchangeというクールな名前の企業が今日(米国時間3/24)ステルス状態を脱(ぬ)けて、そのすばらしいアイデアを披露した。同社の主張によると、同社はHadoopのクラスターを5分でセットアップし、即、動かせるようにする。複雑で面倒で難しいと言われていたHadoopが、誰にも簡単に使えるようになるのなら、それはすごいことだ。

同社のプロダクトClusterGXは、今週サンノゼで行われたStrata+HadoopWorldでベータでリリースされた。クラスターの上で動くアプリケーションとそのためのデータは、ユーザーが自分で用意しなければならない。

このプロダクトは、Hadoopのクラスターを短時間で立ち上げられるだけではなくて、オープンソースだから今後ユーザーの寄与貢献で改良していけるし、しかも無料で使える。ただしビッグデータを扱うHadoopはデータ用に大量のストレージを必要とするから、そのためのクラウドインフラにはお金がかかる。

Galactic Exchange自身も慈善事業ではないから、今後はセキュリティ機能やビジネス関連の機能を完備したエンタプライズバージョンを、収益源にしていくつもりだ。そのためにはもちろん、最初の無料のオープンソースバージョンが、企業ユーザーにとって魅力的でなければならない。

同社のプロダクトは、Hadoopとビッグデータ分析を導入したいが技術者がいない、という典型的な中小企業が主なターゲットだ。CEOのRob Mustardeは、そう説明する。

どれぐらい、簡単なのか? Mustardeによると、スマートフォンにアプリをインストールするぐらい簡単だそうだ。インストール先は、WindowsでもLinuxでもOS Xでもよい。あるいはベアメタル(つまり専用クラウドサーバー)でもよい。

同社は長期的には、HadoopやSparkに限定されない幅広いサービスを提供していきたい、と考えている。Mustarde曰く、“長期的なプランは、ユーザーのアプリケーションとコンピューティングと仮想ストレージが完全に一体化した環境を提供していくことだ”。

今に関して言えば、オープンソースのプロダクトで立ち上がるのは賢明なやり方だと思える。Enterprise Strategy GroupのアナリストNik Roudaのところには、そんなやり方を肯定するデータがある。それによると、“われわれの調査では、企業でビッグデータ戦略を任されている人たちの90%以上が、ベンダがオープンソースで積極的な活動をしていることを、高く評価している。そして24%が、Hadoopの環境は純粋にオープンソースのディストリビューションで構成したい、と言っている”。

今週スタートした同社にとっても、これはまさに吉報だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))