「壊れていなければ直すな」ということわざがあるが、Googleは壊れていなくても直すのに熱心だ。先月、われわれも報じた「検索の未来」イベントで同社はウェブとモバイル・アプリのGoogle Feedをリニューアルすることを発表した。新たなホームページはGoogle Discoverと呼ばれる。Googleの代名詞になっていたミニマリズムは捨てられ、デザインはスパルタンだが従来よりはるかに多数の要素が表示される。
iOSとAndroidの双方でGoogle.comのランディングページがDiscoverに切り替えられている。一部のAndroidユーザーの場合、Discoverはすでに標準のUIとなっておりホーム画面で右にスワイプするだけで表示される。、iOSとAndroidでGoogleアプリを利用しているユーザーのホームページも今日(米国時間10/29)から順次Discoverとなる(この記事を読む時点ではすでに見慣れているかもしれない)。.われわれはGoogleにDiscover導入の地域やスケジュールについて問い合わせている。
1年前のラスベガスの無差別銃撃事件でフェイクニュースが検索のトップに表示されたことで強い批判を浴びたGoogleとしてはDiscoverがあまりに注目されるのは賢明とは言えないかもしれない。 Discoverに表示される検索結果はユーザーの過去の検索履歴をベースとしている。つまり過去にユーザーが何らかのかたちで関心を示した事項が再表示されるわけだ。しかしこのカテゴリーは非常に広いため、ユーザーにとって役立つ情報が表示されるとは限らない。Googleのアルゴリズムがラスベガス事件のような過ちを繰り返さないよう祈るものだが、Googleにせよ他のソーシャルプラットフォームにせよ、画期的な進歩を期待するのは当分無理だろう。
ユーザーがGoogleアプリを通じててDiscoverを利用する場合、フィードの内容をカスタマイズすることができる。関心あるトピックを追加したり、天気や通勤経路、フライトなどの情報が通知されるよう設定できる。スポーツファンであれば、お気に入りのチームを登録して最新のニュースを受け取れる。これはたいへん便利だ。
ただし、Googleアプリは使いたいがGoogleがユーザーについてあまり知りすぎていることに懸念を感じるなら(感じるべきかもしれない)、「ウェブとアプリ」をカスタマイズしておくと少し安心できる。このページにフィードに表示されるカードをカスタマイズする方法が説明されている。これを逆にしてオフにすればよい。
〔日本版〕Androidアプリの場合、機種やアップデートの状況によって手順が異なる。Googleアカウントのページを開き、歯車アイコンの「設定」をタップする。「アカウントとプライバシー」→「Googleアクティビティ管理」と進むと最上部に「ウェブとアプリのアクティビティ」のオプションが表示される。Googleが情報を得るのを望まない場合はオプションをオフにする。
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