Google Nowのリリースから4年以上経ち、Googleはすべてのコア・プロダクトにAIアシスタント機能を組み込みつつある。検索機能のカスタマイズは特に影響の大きい分野だ。Googleは「検索」という言葉の意味自体に大きな変革を起こそうとしている。Googleのように各ユーザーとその関心を熟知している場合、これは大きな意味を持つ。
今日(米国時間7/19)、Googleは昨年リリースしたGoogleアプリのアップデートを発表した。Googleは巨大な知識グラフを活かしユーザーが関心を持つトピックに関して重要な情報をタイムリーにフィードするという。またユーザーは関心あるテーマを「フォロー」することができる。
当面、新しいニュースフィードはAndroidとiOS(プラス、Pixel Launcher)のアプリ内で有効だが、近々モバイル・アプリおよびデスクトップにおいて、Googleのホームページに新しいニュースフィードが表示されることになる。
そう、あのスパルタンなGoogle.comのホームページが近く抜本的なアップデートを受ける予定だ。ただし具体的にどういうデザインになるかはアップデートが実施されるまでわからない。従来Googleのホームページは大きなGoogleロゴと検索ボックス以外ほとんど空白だった。Googleではモバイル・アプリとデスクトップの双方のホームページにユーザーの「必要に応じて」さまざまな情報を提供するという方向に舵を切った。
われわれは「ニュースフィード」という言葉を聞くと反射的にFacebookを思い浮かべる。しかしGoogleはニュースフィードといって検索ボックスにソーシャルな要素を持ち込もうと考えているわけではない。ニュースフィードに掲載される記事はそれぞれのユーザーのGoogle(Alphabet)グループのサービス内部での活動に基づいて選択される。
たとえばGoogleカレンダーにロンドンへのフライトが記入されると、ロンドン旅行の案内やロンドンのレストランについての情報カードが表示されるかもしれない。YouTubeである特定のバンドを頻繁に検索していれば、そのバンドのコンサート情報が表示される可能性が高まる。同様にお気に入りの著作家について常に情報を得たいと考えるなら、検索結果に表示されるフォロー・ボタンをタップすればよい。するとGoogleアラート的な方式でフィード中にその作家の情報が現れる。同様にして映画、スポーツ、音楽などさまざまな分野で特に興味を持つ対象をフォローすることが可能だ。
ユーザーはフォローしたトピックをアンフォローすることもできる。またGoogleによればある種のトピックがニュースフィードに現れないよう設定することも可能だ。蕁麻疹にやられたらしいのであわててGoogle検索を繰り返した後で、蕁麻疹に関する情報がニュースフィードに現れるのをストップさせることができるわけだ。
もうひとつ重要な点はGoogleが新しいニュースフィードによってニュース全般を受け止める方法を改革しようとしていることだろう。単なるスタンドアロンのサービスにばらばらにニュース記事を放り込むのではなく、新しいGoogle Feedは異なるソースを明記して複数のニュースを伝え、ファクトチェックを加えてニュースの真実性と重要性をユーザーが判断できるようにするもようだ。
アメリカのユーザーは今日からこの改良版ニュースフィードを利用できる。ここ数週間のうちに全世界のユーザーに公開される予定だ。
[原文へ]
(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)