愛知県名古屋市が7月6日、先進技術を活用した社会実証を支援する「Hatch Technology NAGOYA」(ハッチ テクノロジー ナゴヤ)実施を発表した。名古屋市提示の行政課題や社会課題の解決策を持つ企業、また同市施設・サービスを社会実証フィールドとして活用・提供したい企業などの2種類を募集している。
課題提示型社会実証支援
課題提示型社会実証支援では、名古屋市庁内から集めた行政課題、社会課題(計10課題)に対して、先進技術を活用した解決策を企業などから広く募集。選定した実証プロジェクトに対する費用の一部負担、専門家によるマネジメントなどの支援を実施する。行政課題4件と社会課題2件とを選定する。
行政課題としては「日本語のわからない市民でも理解しやすい、スムーズな児童手当の申請手続きを構築したい!」、社会課題としては「東山動植物園・農業センターの駐車場データを解析して、来園者・地域・行政みんなの悩みを解決!」などが挙げられている。
概要は、以下のとおり。
- 課題: 提示した10課題の中から、行政課題4件と社会課題2件とを選定
- 募集対象: 先進技術を活用した解決策を持つ、スタートアップをはじめとする企業
- 募集期間: 7月6日~7月31日
- 選定された解決策に対する支援: 負担金支払(行政課題70万円、社会課題400万円を上限)、実証に必要な調整、広報PR、大学・研究機関における技術相談のあっせんなど
- 事業説明会の日時: 7月17日16時~18時(オンライン開催)。キックオフ&説明会ページより申し込み
- スケジュール: 実証期間は2020年10月~2021年2月、実証結果とりまとめ・報告は2021年2月~3月
フィールド活用型社会実証支援
名古屋市などの施設やサービス等を社会実証の場(フィールド)として活用・提供したい企業などを募集。
名古屋市および民間施設などを社会実証の場(フィールド)として活用するため、場の提供と課題の整理・解決を行うネットワークコミュニティ「Hatch Meets」(ハッチミーツ)を産学官で新たに立ち上げ、先進技術を有する企業などの提案や実証ニーズを実現する。今回の募集はHatch Meetsの立ち上げにあたり実施している。
- 募集対象: 「名古屋市・民間部門提供のフィールドにおいて、自社の先進技術を活用した
社会実証を実施したい、スタートアップをはじめとする企業など」、「自社施設・サービスなどを、実証のためのフィールドとして提供したい企業など」 - 募集期間: 7月6日から随時
- 実証に向けた支援: マッチングや実証に必要な調整、広報PR、アドバイザーによる伴走型支援など
- 事業説明会の日時: 7月16日13時~14時(オンライン開催)。参加申し込みのステップは、Hatch Meets募集概要を参照