介護に特化したスタートアップであるHomageは、シンガポールの政府系ファンドTemasek(テマセク)が100%出資するSheares Healthcare Groupが主導するシリーズCで3000万ドル(約33億円)を調達した。その他にも、新規投資家のDG Daiwa VenturesとSagana Capital、既存投資家のEast Ventures(Growth)、HealthXCapital、SeedPlus、Trihill Capital、Alternate Venturesが参加した。
今回の資金調達は、Homageの技術開発、高齢者・障害者ケアの支払者やプロバイダーのインフラとの統合の継続、病院や介護事業者とのパートナーシップを通じた地域拡大の加速に使用される。Homageは現在、シンガポール、マレーシア、オーストラリアで事業を展開している。
シンガポールを拠点とする同社は、介護士、看護師、セラピスト、医師による家庭訪問、遠隔医療、慢性疾患向けサービスなどを提供している。Homageのプラットフォームがスケールアップできる理由の1つはそのマッチングエンジンにあり、高齢者や慢性疾患を抱える人などの顧客が、自分のニーズに最も適したプロバイダーを見つけられるようサポートしている(最終的なマッチングはHomageのチームが行う)。
同社によると今回の資金調達は募集額以上に申し込まれたものとなり、東南アジアおよびオセアニア地域のオンデマンドケアプラットフォームがこれまでに調達したラウンドの中で最大級のものとなった。これにより、Homageの累計調達額は4500万ドル(約49億4000万円)を超えた。
シリーズCの一環として、Sheares Healthcare Groupのチーフコーポレートディベロップメントオフィサー(CDO)であるKhoo Ee Ping(クー・イー・ピン)氏がHomageの取締役会に加わる。
Homageは現在、事前に審査され、訓練された6000人以上の介護専門家の地域ネットワークを持っている。2021年にはシンガポール以外の地域での事業が前年比600%以上の成長を遂げ、過去1年間で収益が3倍以上になったという。
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画像クレジット:Koh Sze Kiat / Getty Images
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(文:Catherine Shu、翻訳:Aya Nakazato)