人材分析サービス「HRアナリスト」は、採用候補者への事前アンケートと人事ノウハウの組み合わせによる、クラウド型のHR Techツールだ。10分程度で完了するアンケートへの回答をもとに、採用設計、面談・面接方針、コミュニケーション方針や志望度を上げるトピック、自社のアピールポイントなどを、候補者ごとに具体的に提案してくれる。
HRアナリストを提供するシングラーは5月7日、パーソルグループのパーソルキャリア(旧インテリジェンス)の連結子会社となり、パーソルグループに参画することを明らかにした。株式の取得比率や金額については非公開。今後両社は、人材サービスの共同企画、開発を通じて協業していくという。
今回のパーソルグループへの参画について、シングラー共同創業者で執行役員 COOの三角勇紀氏は「双方にメリットがあるもの」として次のように話している。
「セールス、資金面で力を持つパーソルグループとの今回の協業により、シングラーとしては、プロダクト開発に集中でき、よりよいもの、よりマーケットにフィットしたものを提供できると考えている。パーソルキャリアとしては、求職者と採用意欲の高い企業をより適切にマッチングすることが可能となる」(三角氏)
今後の協業内容について、具体的な取り決めはこれからだとのことだが「HR Techで人材採用を変える、というシングラーの王道の路線は外さず、進めていきたい」と三角氏は話していた。
シングラーは2016年11月の設立。2017年8月にはHRアナリストで、B Dash Venturesが開催したスタートアップイベント「B Dash Camp 2017 Summer in Sapporo」のピッチアリーナ準優勝を果たしている。