Amazonの広告入り無料ストリーミングサービスIMDb TVに、モバイルアプリが登場した。Amazonは同社初の、広告主向けプレゼンテーションNewFrontsでニュースを発表し、そこでは同社のオーバーザトップ(独自配信)のストリーミングサービスIMDb TVやTwitch、Thursday Night Footballのようなスポーツ中継、Amazonのニュースアプリなど全部合わせると月間ユーザーが1億2000万を超えたという。
このオーバーザトップビジネスであるAmazon OTTは、IMDb TVではコンテンツと並行して、Twitchではゲームのストリーミングで、スポーツ中継ではAmazonのPrime Videoのストリーミングや同社の3Pネットワーク、そしてブロードキャストアプリで、それにFireTV用のAmazonのNewsアプリでそれぞれ、どこにでも広告が入る。
Amazonによると、特にIMDb TVは視聴者数が前年比で138%増加したという。
広告入りのサービスは、2020年ストリーミングサービスの視聴を押し上げたのと同じく、パンデミックのために伸びたと思われるが、その他の無料で広告入りのストリームであるFoxのTubiやViacomCBSのPluto TV、RokuのThe Roku Channelがライバルになる。しかしAmazonはRokuのハブのように、IMDb TVを自社のメディアデバイスを売り込むために利用し、無料のストリームコンテンツへのアクセスのしやすさを訴えている。
そのため今日では、IMDb TVの大半がFire TVで視られているが、Amazonによると、最近数カ月ではRoku、ChromecastとGoogle TV、ゲーム機PlayStation 4、Xbox One、Series X、LG Smart TV、NVIDIA、Sony Android TV、TiVo Android TVなど、さまざまなデバイスでも視られるようになっている
これまではIMDbアプリの小さなセクションで、サービスのコンテンツをスマートフォンでも視られたが、今後はモバイル専用アプリが使える。AmazonによるとiOSとAndroidの両方に対応しているそのアプリは、今夏に登場するという。
Amazonはまた、広告主たちに対して、IMDb TVの現在のユーザーベースについて報告している。視聴者の62%は18歳から49歳までの層、アプリで過ごす平均時間は5.5時間だという。
本日のNewfrontsプレゼンテーションでは、IMDb TVのモバイル専用アプリだけでなく、その他の発表も行われた。
まずIMDb TVの今後の番組だが、予定になかったものは「Luke Bryan:My Dirt Road Diary」「Bug Out」。以前からの予定にあるものは「Blessed and Highly Favored」「Greek Candy」「Primo」「The Fed」「The Pradeeps of Pittsburgh, PA」となる。音楽デュオTeganとSaraの思い出「High School」は、IMDb TVのオリジナルシリーズとして改作された。IMDb TVはまた、新作の犯罪ドラマ「Leverage:Redemption」と、警察ドラマ「On Call.」も発表した。
一方、IMDb TVの親会社であるAmazonは、Thursday Night FootballのNFLとの契約を拡大し、2022年のシーズンからは、翌年だけでなく11シーズン放送する。
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画像クレジット:IMDb TV
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(文:Sarah Perez、翻訳:Hiroshi Iwatani)