Instacartのショッパーたちが率いるギグワーカーの活動家団体であるGig Workers Collective(GWC)がInstacartに、自然災害の被害に遭ったワーカーに災害救援金を支払うことを求めている(Medium投稿)。
この要求が行われた現在、カリフォルニアの各所が山火事に襲われている。San Francisco Chronicleの火災追跡記事によると、その内3つの大火であるLNU Lightning ComplexとSCU Lightning ComplexおよびCZU Lightning Complexは、合わせて1225棟の建造物を破壊し5人の命を奪った。
山火事などの気候変動関連の災害に対応してInstacartのワーカーは、会社が過去30日の休業分に相当する災害手当を支払うよう求めている。要求額はチップも含めて1日の平均収入に相当する額の30日分だ。またGWCは、緊急事態宣言や非難命令が出ている都市では操業を中止するように、会社に求めている。
米国時間8月25日にGWCは「カリフォルニアだけでも何千ものギグワーカーが配置換えにされたり、自然災害による需要の減少に悩まされている。Instacartは、被害を受けたワーカーに一銭も払わず、配置換えされたワーカーを自分を守る方法もなく放置することもできる。しかし、パンデミックの間にワーカーたちのおかげで初めて黒字を達成した企業が、同じワーカーが助けを必要としているときに見捨てるのは、恥ずべきことである」とMediumに投稿している 。
この要求が出る直前にInstacartは、ヘルスケアや有給病休に関する和解の一環として、サンフランシスコのInstacartワーカーに72万7985ドル(約7252万円)を支給する(San Francisco Chronicle記事)ことで合意に達していた。
このワーカー団体はまた、Instacartのワーカーの身分を従業員(正社員)とするように求めている。それによって彼らは、有給病休や健康保険、失業保険などの福利厚生を得られるようになる。
現在、TechCrunchはInstacartにコメントを求めている。返答があり次第、記事をアップデートしたい。
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