Javaのパフォーマンス問題の原因を見つけるPlumbr、エストニアの‘Skype金庫’から二度目の資金調達

Plumbrの最新の資金調達を、またまた‘Skypeマフィア’の仕業(しわざ)、と呼ぶのは安易すぎるかもしれない。でも、元Skype EstoniaのトップだったSten Tamkiviがすでに支援しているこのエストニアのスタートアップに、今度はSkypeの協同ファウンダJaan Tallinnが支援者として加わった。

Plumbrのソフトウェアは、Javaのパフォーマンスの問題の根本的な原因を自動的に見つけて、ユーザが何百時間ものデバッグをしなくてもよいように、してくれる。その同社が今回は70万ドルの資金を調達した。

その新たな資金は今後の製品開発と、合衆国におけるマーケティング活動の維持活性化に充てられる。同社の売上の半分は合衆国からで、そのため、イーストコーストにオフィスを開く予定だ。

新たな投資家Tallinnに加えて、既存の投資家も今回の投資に参加している。それは前述のTamkiviのほかに、エンジェル投資家のMatt Arnold、グローバルなモバイル支払決済のFortumoなどだ。

PhDのための研究プロジェクトから生まれた同社は2011年に創業され、その最初のプロダクトはメモリ最適化ツールだった。それはメモリ利用の異状からJavaソフトウェアのエラーを予見し、その発生を防ぐ。このツールがその後、もっと幅広いJavaパフォーマンスモニタリングのソリューションへと進化した。

同社のプロダクトの、他社製品に見られない独自性は、Javaのパフォーマンス問題の根本原因に“ズームして”迫る能力にある。映画でスター女優の顔に、そして目にズームしていくように、Plumbrは問題を起こしているコードの行や、構成の箇所をアップで見せる。人間がデバッガを使ってやっていたら、それは何時間、ときにな何日何週にもなるにもなりうる作業だ。

Plumbrの主な顧客は、銀行やeコマースサイトや製品開発企業など、重要なソフトウェアシステムを動かしている、あるいは開発している企業だ。今全世界で100社あまりの顧客がおり、その中にはNASAやNATO、Dell、HBO、Experian、EMC Corporationなども含まれている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Undo SoftwareのUndoDBはGDBを上回る高性能の逆進デバッガ,Skypeの協同ファウンダJaan Tallinnも支援

今およびこれからはソフトウェアが世界を食べていく時代なので、デベロッパの仕事を楽にするツールも成熟していく。その一つの例が、イギリスのケンブリッジで生まれたUndo Softwareで、ここはLinuxとAndroid上の開発のための逆進デバッグ(reversible debugging, GDB 7.0)ソフトを提供している。かなり前から、理想的なソフトウェア開発方法の一つ、と信じられていた逆進デバッグ*は、その名のとおり、昔のテープレコーダーのように、アプリケーションを逆進させたり前進させたりしながら、わかりにくいバグの原因を突き止めていく。〔*: 中国語「反向调试」。〕

今日(米国時間4/28)同社は、Skypeの協同ファウンダJaan Tallinnから125万ドルを投資された、と発表した。Talinnはこれまでもいろんんなところに投資しており、最近では通信アプリケーションFleepのシードラウンドに参加した。彼は、ケンブリッジのCambridge Angelsグループの一員でもある。今回の投資は、Undo Softwareにとって三度目の投資ラウンドだが、この前の2013年4月のラウンドの詳細は公表されていない。それはたぶん、今回の控えめな額の投資よりも、さらに小額だったのだろう。

Undo SoftwareのメインのプロダクトUndoDBは、LinuxとAndroidのソフトウェアに対する逆進デバッグを提供する(機能の詳細はこのページに)。デベロッパはプログラムの実行を記録し、“自分たちのコードをリアルタイムで巻き戻す(rewind)ことによってバグを迅速に見つけ、時間と費用を節約する”、という。

とうことは生産性が上がり、工期を短縮、発売やリリースを早められる、ということだ。すでにチップメーカーのARMは、同社の重要な売り物の一つであるソフトウェア開発スタジオARM DS-5 Professional Editionに、UndoDBを組み込んでいる。

Undo Softwareは、同社の強敵を二つ挙げる。ひとつは、丹念に手作業でコードを精査していくこと(正気か!)。もうひとつは、GDBのようにすでに逆進デバッグをサポートしているデバッガだ。ただし同社によると、UndoDBのパフォーマンスはオープンソースのソリューションに比べて何倍も優れているし、メモリの使い方もきわめて効率的だそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))