TechCrunch Tokyo卒業生で、遊休スペースを活用した荷物預かりサービス「ecbo cloak」を提供するecboは12月20日、JR九州との業務提携を発表した。同社はすでにJR東日本、JR西日本との業務提携も締結済みで、これでJR系との提携は3社目となる。
ecboは今回の業務提携により、JR九州が運営する「旅行の窓口」と共同でecbo cloakの実証実験を開始するという。ecbo cloakが福岡でサービス開始したのは2017年6月のこと。そこから約1年半で、全国で2番目に利用が多い地域に成長したという。その需要動向から今回の業務提携に踏み切ったという。
現在のところ、実証実験によるecbo cloakの導入期間は2018年12月22日から2019年3月30日まで。ユーザーは平日10時〜20時、休日10時〜18時までの時間であれば、1つあたり900円の価格で荷物を預けることができる。
ecboはJR東日本との取り組みにおいて、これまで東京駅構内だけだった提携範囲を山手線の他の駅にまで拡大したりなど、JR各社との提携を強めてきた。代表取締役の工藤慎一氏は、「当面の目標は1万店舗まで預かり場所を増やすことだが、まだ1000店舗ほど。これからも他社とのアライアンスを強めて預かり場所を増やしたい。ただ、都心部など需要が特に高い地域にこれまで注力してきたことから、そのような場所におけるキャパシティは十分なレベルになってきていると感じている」と話している。