LINEと旅行比較サイト「Travel.jp」を運営するベンチャーリパブリックは7月11日、旅行事業分野で資本業務提携契約の締結を発表した。8月1日付けでLINEはベンチャーリパブリックに34%の出資を行い、関連会社とする。また、LINEからベンチャーリパブリックへ取締役3名と監査役1名が派遣される。ベンチャーリパブリック代表取締役社長の柴田啓氏、代表取締役副社長の柴田健一氏は引き続き、ベンチャーリパブリックの経営を受け持つ。
ベンチャーリパブリックは国内・海外の格安旅行比較サイトTravel.jpを運営。Travel.jpでは旅行会社約250社が扱う航空券やツアーなどの旅行商品を比較・検索することができるほか、専門家による旅行ガイドメディアも提供している。
一方のLINEは6月28日に開催されたLINE CONFERENCE 2018で「LINEトラベル」を新サービスとして発表。LINE上から直接、旅行の比較検索・予約ができるサービスをスタートした。
LINEトラベルでは、既存のサービスでは分断されがちだった「タビマエ」「タビナカ」「タビアト」の体験をシームレスに提供するといい、今秋にも航空チケットや旅先のホテルの検索や比較、お得な旅行プランの予約、旅行の思い出シェアまでをつなぐサービスを構想している。
今回の資本業務提携により、両社は旅行の各フェーズで一気通貫してユーザーそれぞれに最適な提案ができるサービスの提供を目指す。
旅行関連サービスでは、CASH運営のバンクが手がける「TRAVEL Now」や、“何となくどこかへ行きたい”人がチャットを通じて旅行のプランニングから予約まで頼める「ズボラ旅」など、今年に入ってからスタートアップからも新サービスがいくつか出ていて、TechCrunchでも取り上げている。また、DMM.comでも学びをテーマにした旅行事業「DMM TRAVEL」を7月10日に発表したばかり。今後、「単純に安い旅行探し」を超え、新しい切り口のサービスがさらに増えていくかもしれない。