大企業の地域マーケティングを助けるLocal IDが$1.9Mを調達…地域密着がますます重要に

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マーケティングのスタートアップLocal IDが、190万ドルのシードラウンドを発表している。

同社の創業は昨年だが、CEOのAlex Nociferaによると、ねらいは、大企業がその広大な市場の各所で、地域的なマーケティングを展開できるようにすることだ。彼によると、大手チェーンストアですら、重要なのはローカルだ、という。彼曰く: “大手チェーンはローカルが好き”。

たとえば、Nocifera(上図)は最近Peet’s Coffeeに、何百ものコミュニティのための“コミュニティコーヒーショップになれ”、と提案した。その場合、重要かつ難しいのが、各コミュニティに合ったキャンペーン企画を作ることだ。Nociferaが挙げるもうひとつの例は、数千の支店のあるWalmartを、数千のローカルがある、と考えることだ。そして“それぞれの地域市場の特性やニーズに合った効果的なマーケティング”を展開するのだ。

彼がローカルマーケティングを手がけるのは、これが初めてではない。Local IDの前には、Nociferaはローカルの会員制スタートアップCircle Street(Valassisが買収)や、店内テレビサービスRipple Networks(TargetCastが買収)を創業した。

彼によると、企業はローカルマーケティングを各地区のマーケティングマネージャに任せている。彼らは通常、Googleの検索とスプレッドシートに頼って自分の仕事を管理している。Local IDはそんな彼らにもっと良いツールを与え、また本社のボスたちには、ローカル市場の現状について啓蒙する。地区のマネージャが転勤などでいなくなっても、大量の知識と実践履歴がシステムに残るようにする。すると新任は、ゼロからスタートせずにすむ。

そのシステムを構成する情報は、各店のプロフィール、活動履歴、マーケティングに関わっている社員たちのプロフィール、ローカルマーケティングの適期のリスト(地域のお祭りなど)、そしてタスク管理システムだ。たとえば、地区のマネージャはLocal IDのシステムを見て、近く地域のスポーツ大会があることを知る。そして、それに合わせたキャンペーンを作り、その成果を記録する。

Local IDは今後もっと機能を増やして、“そのブランドが把握すべきすべてのローカル情報”を網羅したい、とNociferaは語る。

今回のラウンドを仕切ったのはCrosscut Ventures、これにTechnicolor、TenOneTen、Baroda Ventures、Double M Partners、Tallwave、Wavemaker PartnersそしてQueens Bridge Venture Partnersらが加わった。この投資には、公的な届け出文書もある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa